ビームスFで初めて展開したダウンジャケットは「ザ・ノースフェイス」だった!

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NORTHFACEのダウンジャケット

ビームスのクリエイティブディレクター、中村達也さんが所有する貴重なお宝服の中から、ウンチク満載なアイテムを紹介する人気連載「中村アーカイブ」の秋冬バージョンをご紹介。「ベーシックな服もアップデートされていくので、何十年も着続けられる服は意外と少ない」という中村さんだが、自身のファッション史の中で思い出深く、捨てられずに保管してあるアイテムも結構あるのだとか。そんなお宝服の第28弾は……?

中村アーカイブ細バナー

【中村アーカイブ】 vol.28 / ザ・ノースフェイスのダウンジャケット

ザ・ノースフェイス

’90年代前半頃に購入しました。今でこそイタリア出張が多い私ですが、’90年代中頃までBEAMS Fは英国ブランドとフランスブランドがメインのセレクトだったので、当時はロンドンやパリが海外出張のメインで、たまにミラノに行くという感じでした。

そんな’90年代前半にパリの有名なセレクトショップでノースフェースのダウンが展開されているのを見て、パリで見るアメリカのアウトドアブランドのダウンジャケットがとても新鮮に感じ、それに影響され翌年バイイングしてBEAMS Fで展開したのがこのダウンジャケットです。

当時インターナショナルギャラリーでモンクレールを展開していたので、ダウンジャケットをドレスのショップで展開することがファッションに敏感な人たちの間で認知され始めた時代でしたが、それでも当時アウトドアのイメージが強かったノースフェースのダウンをBEAMS Fで展開するのは、社内でも賛否両論がありました。

自分はパリで見たイメージが強く、ジャケットやドレス系のカジュアルに合わせるイメージでバイイングしたのですが、お客様にはフレンチ的なイメージを伝えることは予想以上に難しく、結果的にカジュアルの時はアメリカっぽいスタイルを好むお客様に買っていただき完売するという状況でした。

私は当時オンでは主にジャケットコーディネートにあわせ、オフではデニムのファイブポケットやアメリカ製のチノパンなどとあわせていました。当時のパリやロンドンの冬は今よりもっと寒かったので、海外出張にも何度も持っていきました。休日はこのダウンを着て娘とよく公園に出かけたので、オンオフ両方で本当に活躍しました。

振り返ってみると、モンクレールは’70年代から’80年代の日本ではスキーウェアの印象が強く、その後アパレルに進出して今のポジションがありますが、ノースフェースも当時は本格的なアウトドアブランドのイメージが強く、今のようなアウトドアファッションブランドのようなポジションになることは当時全く予想もできませんでした。

それでもそれらのブランドを先入観なくバイイングする当時のパリのセレクトショップの審美眼には自分も多大な影響を受け、その後のBEAMS Fのセレクトの幅が広がっていくきっかけとなりました。

それを思うと今のパリのメンズの状況は非常に寂しいものがあります。今でも着られるコンディションですが、さすがに今着ると一昔前の人みたいに見えるので着ていません(笑)。

今後着るかどうかはわかりませんが、いずれにしても私が初めてバイイングしたダウンジャケットで、BEAMS Fにとっても初めて展開したダウンジャケットなので、私にとってもBEAMSにとっても記念すべきアーカイブアイテムであることは間違いありません。

売ってほしいという人もいますが、これは売れませんね。(笑)

今日は何する?何着る?

365DAYS今日のVゾーン

2020

Dec. VOL.317

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