「チャーチのコンサル」伝説の73ラストが今なお飽きない理由

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CHRCH’S CONSUL

ビームスのクリエイティブディレクター、中村達也さんが所有する貴重なお宝服の中から、ウンチク満載なアイテムを紹介する人気連載「中村アーカイブ」の秋冬バージョンがスタート! 「ベーシックな服もアップデートされていくので、何十年も着続けられる服は意外と少ない」という中村さんだが、自身のファッション史の中で思い出深く、捨てられずに保管してあるアイテムも結構あるのだとか。そんなお宝服の第25弾は……?

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【中村アーカイブ】 vol.25 /チャーチのコンサル

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1990年代前半頃に購入。20代も中頃になると友人の結婚式に招待されることが増え、普段はほとんど履かないフォーマルなシューズが必要になり購入したのがチャーチの定番モデルCONSUL(コンサル)でした。

今でこそBEAMSは様々な英国ブランドのシューズを展開していますが、私がBEAMSに入社した’80年代はチャーチをメインに展開し、定番モデル以外にも毎シーズン別注モデルも展開し、BEAMSの英国靴と言えばチャーチと言われるほど深いつながりがありました。

余談ですが、BEAMSで初めてEDWARD GREENを展開したのが1987年でしたが、その当時日本でエドワードグリーンを知る人は少なく、チャーチとほとんど変わらない価格であったにも関わらず、1年だけ展開して全てセールになってしまうという、当時のチャーチの底力を物語るエピソードがあります。

その後、’80年代後半になるとPOULSEN SKONEがメインの展開になり、CROCKETT&JONESやGEORGE CLEVERLEYなどの英国ブランドが増えると、チャーチの展開も徐々に減っていきます。そのような状況のなか、’90年代中頃から訪れるようになったPITTI UOMOがチャーチを再評価する機会となりました。

当時日本では、いわゆる「クラシコイタリア」と言われたイタリアのクラシックスタイルが注目され始めます。日本の雑誌でも多くのイタリアブランドのシューズが紹介されるなか、初めて行ったPITTI UOMOの会場では、そんなイタリアブランドの靴を履く人は少なく、チャーチを履くイタリア人がとても多いことに驚かされました。

当時のフィレンツェやイタリアの有力なセレクトショップをリサーチしてもメインで展開されているのはチャーチの靴ばかり、当時すでに日本で有名だったエドワードグリーンやジョンロブやクロケット&ジョーンズを知るのもイタリアでは一部の業界人だけで、有名企業の社長クラスは皆チャーチの靴を履いていると言われるくらいイタリアでのチャーチのステータスは高く、それは1999年にプラダがチャーチを買収したことでも容易に理解することができます。

このコンサルは当時のチャーチの定番ラストである73ラストを使っています。チャーチの創業年1873年にちなんでつけられたと言われるラウンドスクエアの73ラストは、1999年にチャーチがプラダの傘下になり廃盤となりましたが、今でも多くのファンを持つ伝説のラストです。

このコンサルは今でも冠婚葬祭の時によく履いています。いま履いても古さはまったく感じられず、逆にオーソドックスなノーズの長さと絶妙なラウンドスクエアのトゥは今また新鮮です。

実はコンサルだけでなく、73ラストのCHETWYND(チェットウィンド/フルブローグ)、BECKET(ベケット/モンクストラップ)も持っていましたが、2000年代前半に知人に譲りコンサルだけになってしまい、今となってはとても後悔しています。

デッドストックや程度のいい中古があれば、迷わず手に入れたいオールドチャーチです。73ラストは、これからも語り継がれる伝説のラストです。

今日は何する?何着る?

365DAYS今日のVゾーン

2020

Dec. VOL.317

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