
1892年に創業し、ネクタイをベースに今やトータルブランドとして進化したフランスの老舗メンズブランド「BREUER(ブリューワー)」。
英国タイのかっちりした生地感や色柄ともイタリアタイの艶やかな色柄とも違う、独特な色出しや柄ゆきのフレンチタイは、その唯一無二な個性が評価され、主要セレクトショップでもロングセラーブランドとして展開されている。
先日紹介したばかりの2020年秋冬の新作タイも、ストライプやドット、ソリッドタイと一見普通そうに見えて、糸の織りや質感でブリューワーらしさは満載。ビームスやシップス、伊勢丹新宿店などのメンズバイヤーたちがその美しさに太鼓判を押した。

決して派手さはないものの、どこか見る人を魅了するネクタイ作りの発想のルーツはどこにあるのか。フランス・ニースのショールームからクルマで1時間ほど、カンヌの高台にあるご自宅で、膨大なタイのコレクションを見せていただきながら話を伺った。