今だからこそ大事にしたい、勝負の日のスーツスタイル【Vol.8/シップス編】
ビジネススタイルのカジュアル化に加え、このコロナ禍により、最近スーツを着る機会が減ったという人もいるだろう。しかし男の装いを美しく見せたいのなら、スーツに勝るものはない。これからの時代のスーツはオン・オフとも、ここぞという場面で着用する“勝負服”としての役割をますます担ってくるとMEN’S EXは考える。
この連載では、スタイリスト・森岡 弘さんと、本誌でもお馴染みの俳優・前川泰之さんが、人気ブランド及びショップの新作をお題に、“勝負の日”に相応しいスタイルを考察。第8弾の今回は、シップスのオリジナルダブルスーツをご紹介しよう。使用するフランネル生地は名門ドーメルがシップスのために特別に復刻したものだ。
格ある男の印象付けに最適、
完全復刻フランネル生地の王道ダブル
前川役者の仕事ではダブルのスーツを着させていただくこともありますが、私的には一着も持っていません。だからか、このスーツにはとても惹かれました。実際の自分以上に風格が増して見える気もして(笑)。
森岡とてもお似合いですよ。威風堂々たる雰囲気で、実際の仕事の場面でこんな佇まいの人が現れたら、誰もが一目置くはずです。ある程度の年齢やポジションになったら、自己演出のためにもこういうダブルを積極活用すべきです。
前川でまた、このグレーストライプの生地もダブルにぴったりなんですよね。英国調のクラシックな味わいがあって。
森岡ドーメルに別注したシップスのエクスクルーシブ生地です。ドーメルには「アマデウス」という名作生地コレクションがあるんですが、そのデビュー時に存在した「アマデウス・フランネル」という生地を組織から完全復刻したそうです。しかも“ロンドンシュランク”と呼ばれる英国伝統のフィニッシングまで施し、とても仕立て映えする生地になったとか。
前川ダブルは貫禄が出すぎてしまうとも思ったんですが、パターンがいいのかスマートに着こなせるのもいい。流行りの黒ベースのタイを合わせているせいか、とてもモダンな感じもします。
森岡お休みの日は黒タートルを合わせて、足元も黒スエード靴、なんて着こなしも似合いますよ。グレーのフランネルはそういう着こなしも似合う生地です。
前川長く着られそうだし、本当に欲しくなってきました(笑)。
森岡ついでに言いますと、前川さんが歳を重ねてグレイッシュヘアーになってきたら、ますますこのスーツが似合ってくるはず。そんな5年後、10年後を見据えて購入されてもいいんじゃないでしょうか。
シップス独自に作成した人体工学に基づいた型紙を用い、縫製は国内最⾼峰の実⼒派スーツファクトリーであるファイブワンファクトリーが仕⽴てるシップスのオリジナルスーツ。もともと圧倒的な仕立てのよさと着心地で知られるが、そこにシップスのためだけに特別に復刻されたドーメルの“アマデウス・フランネル”生地を用い、よりプレミアムな一着としている。今季、紳士の王道たるダブルスーツの購入を検討中なら、見逃せないモデルだ。
お問い合わせ先
シップス 銀座店
TEL:03-3564-5547
https://www.shipsltd.co.jp
※表示価格は税抜き
撮影=池田佳史(BOIL) スタイリング=森岡 弘 ヘアメイク=古口精樹 文=吉田 巌(十万馬力)