【堤真一さんインタビュー】映画『望み』が好評公開中

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あらゆる分野と出会い、新しい知識を得ることは大人にとって必要不可欠。今回は、10月9日に公開される話題の映画『望み』で主演を務める堤真一さんが登場。

堤 真一

堤 真一 SHINICHI TSUTSUMI


profile
1964年、兵庫県出身。舞台を中心に俳優活動を始め、1996年、『弾丸ランナー』で映画初主演。以後、『ALWAYS三丁目の夕日』(2005年)、『クライマーズ・ハイ』『容疑者Xの献身』(ともに’08年)、『孤高のメス』(’10年)などに出演し、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめ、数々の映画賞を受賞。公開待機作に『砕け散るところを見せてあげる』(’21年4月9日公開)、『ザ・ファブル 第二章』(’21年公開)がある。
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「本を読んだ時点で、これは相当難しい役だなと思いました」

家族の人生を守るため、息子の死を望むべきか苦悩する父親

主演映画『望み』が10月9日に公開される。原作は、読書家のためのブックレビューサイト「ブクログ」のアンケートで驚異の読者満足度100%を獲得した、雫井脩介による同名ベストセラー小説。ある事件をきっかけに、幸せだった家族の生活が大きく変わっていく。愛する息子は殺人犯なのか、それとも被害者なのか。本作で堤さんは、もし息子が殺人犯なら社会的地位も収入もすべて失うと思い、残された家族の人生を守るためにも、息子の死を望むべきか苦悩する父親を演じた。

「本を読んだ時点で、これは相当難しい役だなと思いました。僕自身も子どもを持つ親なので、自分に置き換えて、出せるところでは激しい感情を出していこうと当初は考えていたんですけど、母親役の石田(ゆり子)さんと一緒に芝居を重ねていくうちに、そういう感情の父親ではないと思うようになりました。当初イメージしていた表現とは違うアプローチが必要になったので、本当に演じるのが難しかったですね」

シリアスからコメディまで、硬軟自在の演技力で数多くの役を演じてきた堤さん。すでに素晴らしいキャリアを築き、そのうえでこの先目指すべき目標はあるのかと尋ねたところ、「そういうのは昔から特にないんですよ」という答えが返ってきた。

「もちろん尊敬する大先輩の役者さんはいますが、自分がその人になれるかといったら絶対になれないわけです。憧れて真似をしたとしても、それはやっぱり誰かの真似でしかないので、そう考えると僕は僕なりのやり方でしかできない。じゃあ、自分の芝居に自信があるのかといったら全然そんなことはなくて、お話をいただいてこの役をやらせていただきたいと思ったことはあっても、自信を持ってこの役ならできると思ったことは一度もありません。役者の仕事は面白いですけど、だからといって具体的な目標とかはないんですよね」


「自分が最初にイメージしていた表現とは違うものになりました」

『望み』
今回の役は難しかったと堤さんは振り返る。「周りの役者さんや、監督をはじめとしたスタッフのみなさんに本当に助けられました」

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