手は口ほどにモノを言う。「ブレゲのクラシック7137」

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手腕、手練、上手、敏腕など、賞賛の意を込めた手や腕に関する成句は多い。手は体の重要な一部であり、手元の主張は時に言葉以上の説得力をもつ。ゆえに自らのキャラクターを表すメッセージとしての意思ある時計選びが重要となるのだ。

男の魅力を代弁する腕時計
BREGUET / ブレゲ[クラシック 7137]

ブレゲ
スーツ16万6000円/デ ペトリロ、シャツ1万6000円/ブリッラ ペル イル グスト、タイ1万6000円/フランコ バッシ(以上ビームス 六本木ヒルズ)

上質なクラシック感に月の満ち欠けが神秘さを添える一本なら知的な大人を演出できる。

ネイビーのチョークストライプスーツに、ペイズリー柄のネクタイを締める。オーセンティックな英国スタイルの手もとには、やはりクラシカルな腕時計が似合う。選んだのは、ブレゲの、その名もズバリ「クラシック」コレクションからの1本である。

そのダイヤルは、19世紀当時と同じ手動旋盤を用いた多彩なギヨシェ彫りで仕上げ分けられ、工芸的な美を湛える。6時位置には日付表示を、10-11時位置にはパワーリザーブ計を配置。そして2時位置には、月が満ち欠けする様子を写し取る。

このムーンフェイズは、稀代の天才と謳われた創業者アブラアン‒ルイ・ブレゲがいち早く懐中時計で実現し、好んで用いた機構。本作「クラシック 7137」のダイヤルは、初代ブレゲが1794年に完成させた懐中時計「No.5」を規範とする。

ブレゲ
コレクションの代表作が、ムーンフェイズの装飾に加え、ダイヤルのギヨシェ模様も一新。日付表示はチェック、パワーリザーブ計はパニエと幾何学パターンを用いて、古典にほのかなモダンさを添えた。自動巻き。径39mm。18KRGケース。アリゲーターストラップ。433万円(ブレゲ ブティック銀座)

紺碧を背景に浮かぶ月を、これまで初代にならってゴールドとして顔を描いてきたが、今年シルバーへと一新。そして顔に代わって手作業で繊細な凹凸がつけられ、月の姿はよりリアルに近づいた。それが満ち欠けする様子は、実に神秘的かつロマンティック。

さらにムーンフェイズが備わる腕時計には、どこか大人のゆとりと遊び心とを感じさせる。16世紀の置き時計にすでに見られるムーンフェイズは、こんなクラシカルなモデルにこそふさわしく、クラシコスタイルを一層気高くする。



※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2020年10月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)

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