Lesson4
着こなしをもっと楽しみ、簡単にする
Tシャツ×ジャケット 装い格上げ術
これまではTシャツの選び方を紹介したが、最後はスタイリングを楽に、かつお洒落に楽しむための着こなしテクを紹介する。シンプルがゆえに合わせ方やひと工夫で、印象がガラリと変わるのもTシャツ装いの醍醐味だ。
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Technique1 : ひとクセTは色を拾えばコーデが楽に
SUPERMERCATO / スーペルメルカート
フランス国旗がポップなアクセントとなるこちら。このユーモラスな雰囲気をオンジャケットで取り入れるには、トリコロールのアクセントカラーである赤をジャケットで拾うとよい。着こなしに統一感を持たせられる。
ALMOND / アーモンド
トーンは抑えめでも、色みとしてはひとクセあるマスタードカラー。チェック柄で拾うことで、英国顔のジャケットに馴染んでくれる。色の統一感さえあれば、ポイントで入るロゴも違和感なく着こなしに馴染むのだ。
ASPESI / アスペジ
ロゴやモチーフをチープに見せないためには、ジャケットとの統一感を図るべし。若者風な印象が強いブロック体のプリントも、モノトーンで統一することで、チェック柄かつダブルという英国クラシックなジャケットとも、馴染ませることが出来る。
Technique2 : “首元&裾ちらり”の連動で垢抜ける
全身を同系色でまとめるのは、Tシャツを大人に見せる常套手段。そこにさらに、首元と裾と上下において、白Tシャツを差し色として使うことでメリハリが生まれる。見せる幅はさりげなく。重ね着を前提とした着丈になっている、こんな1着が重宝する。ニットTシャツ2万5000円、インナーTシャツ8800円/以上スローン(スローン)
Technique3 : “ブラウジング”で脱おじさんに
腰回りをすっきりとさせ若々しく見せるのにタックインは有用だが、裾をパツパツにインするとお腹が目立って見苦しい見た目に。一度裾を入れてから、軽く溜まるように引き出すブラウジングが必要だ。ベルトもレザーのメッシュで洒落感をUP。Tシャツ2万4000円/ザ・クロークルーム トウキョウ(ザ・クロークルーム トウキョウ)
Technique4 : 「上質タッチ」×2でドレスブースト
軽さと滑らかさを備えたジャケットに、細番手のコットンをシルキーに仕上げたTシャツで相乗効果を狙う。休日、洒落たレストランに出かける際にもおすすめだ。柔らかなドレープのシンクロでドレス感が倍増する。Tシャツ1万5000円/クルチアーニ(ストラスブルゴ)
Technique5 : “裏技ヘンリー”で襟元ニュアンスUP
NIGEL CABOURN / ナイジェル・ケーボン
襟元にボタンのあるヘンリーネックは、装いに程よいニュアンスを加えてくれる。その際、おすすめは肌着感が出ないダークカラーのものを。クルーネックとの重ね着で下からチラリとボタンを覗かせる上級テクも挑戦してほしい。1万4000円(アウターリミッツ)
Technique6 : 同色アンサンブルで洒脱な大人に
Tシャツインの装いをシックに見せる最も手っ取り早い方法が、ダークカラーでの統一。ジャケットとのトーンを極力近づけミニマルにすることで、Tシャツ×ニットジャケットという寛ぎ感ある装いでも、品格の高さを示せる。
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2020年8月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)