別荘から望むだけではない。テラスから階段を下りれば、そこは海岸。天気の良い夏には湖のようにフラットになる海でSUPを楽しむのも甘露寺さんの日課だ。「パドルを漕いで進んでいると、まるで海のハイキングをしているよう。若いころはボディボード一筋でしたが、SUPから見る海の風景は違うものでした」。
そしてまたサンセットタイムには、海は日々異なるダイナミックな景色も見せてくれる。「海越しに見える富士山が夕日の中に入って輝くときも。同じ夕日は二度とない……、さまざまな想いが深く交錯する瞬間です」。
住空間に涼の景色を取り入れる（フォトギャラリー）
海から戻ってすぐに身体を洗えるよう、テラスにはシャワーと露天風呂が。
別荘内にカーテンは一切なし。「ナニック」の木製ブラインドとシャッターがナチュラルな雰囲気を作り出す。
ベッドリネンやピローケースは季節感を楽しむ重要なアイテム。夏は肌触りのよい麻やコットン製を。洗練されたインテリアを提案する「パフ」の社長らしいこだわりだ。
リビングやそれぞれのベッドルームの天井には木製のファンが。真夏でもほぼエアコンを使うことはない。
［MEN’S EX2020年6・7月号の記事を再構成］（スタッフクレジットは本誌に記載）
