スポーツバイクといえば、フルカウルのボディにハイパワーなエンジンを搭載したマシンを思い浮かべる人がほとんどだろう。しかし、コンパクトな単気筒エンジンを搭載し、その軽さを活かしたスポーツ性能で支持を集めた”シングル・スポーツ”と呼ばれるジャンルも過去には存在した。
近年は、選択肢の少なくなってしまったジャンルだが、輸入車を中心に復権の兆しも見られる。その火付け役となりそうなのがハスクバーナの「ヴィットピレン701」。国産スポーツバイクとは一味違ったその魅力に迫ってみよう。
単気筒エンジンを中心に凝縮されたデザイン
ハスクバーナというブランド名が初耳という人も少なくないだろう。1903年にスウェーデンでバイク製造を始めたブランドで、主にオフロードのレースで名を馳せた歴史を持つ。現在はオーストラリアを拠点とするバイクメーカー・KTMの傘下にあり、オフロードだけでなくオンロード向けにも個性的なマシンをリリースしている。