名画・名優に学ぶ「裏技的小テク」満載
より通を気取りたければ読み込もうぜ! の“十戒”
スタイルのある作品から、装いの真髄を学んできた本特集。その締めくくりに、“ここまで知っていたら映画通”と誰もが唸る、名画・名優だからこそサマになる小技をご紹介。取り上げたのが、なぜかワルばかり……というのはご愛嬌(笑)。もし装いに落とし込めたら上級者、知っているだけでも話のネタになること間違いなしだ。
01 Tricks
『アメリカングラフィティ』
不良(ワル)は煙草も込みでロールアップ!?
主人公の兄貴分、ポール・ル・マット演じるジョンは、黄色いフォードの改造車を駆るドラッグレースのチャンピオン。彼はTシャツの袖を肩までまくり上げ、その内側に煙草のパックを忍ばせていた。真っ白なTシャツにデニム、ウエスタンブーツのコーディネートも、いかにもやんちゃなアメリカの不良。低予算ながら大ヒットした、今なお色褪せない青春映画の名作だ。
02 Tricks
『ナイスガイ ニューヨーク』
プレイボーイは“V”にゆるさを追求すべし
フランク・シナトラが演じる主人公は、数々の女性と浮き名を流すプレイボーイ。帽子を斜めに被り、ボタンダウンシャツのボタンを外してネクタイは緩めに、さらにカラーピンは片方だけ垂らして、脱いだコートを肩に引っかける。役柄にピタリとハマる、粋な着崩しスタイル。こういうキャラだからこそ許される小技だが、読者諸兄も“ナイスガイ”を気取ってみてはどうか。
03 Tricks
『リミッツ・オブ・コントロール』
“孤独な男”は、2Bジャケットを全留め
任務遂行中は洒落たスーツでキメて、銃や携帯電話は使わず、セックスもしない。カフェでは必ずエスプレッソを2杯頼み、太極拳で体を鍛える。“孤独な男”のコードネームを持つ殺し屋は、かなり個性的でミステリアス。ご存じの通り、スーツのアンダーボタンは開けておくのが常識だが、あえてのこだわりなら、それは自分だけのスタイルになる。