“これは絶対名作になる!”というヒット確実な名作の”たまご”たちを編集部員が徹底討論。
プレリーギンザのコンパクトウォレット
最少の素材で究極の薄マチを

一切の無駄を削ぎ落とした今の時代に即した財布
樗澤この財布、どれもめちゃ薄いですね。そこまで薄マチだったらジャケットの内ポケに入れても目立たないでしょうね。
伊澤シャツの胸ポケにだってすんなり収まるよ。キャッシュレス化が進む今だし、このくらい割り切った薄マチ財布を持つほうがスマートだと思わない?
樗澤ん、素材はコードバンじゃないですか?だからコンパクトでも高級感があるんですね。
伊澤革質に定評あるプレリーだからね。これも欧州産の原皮を日本の有名タンナーが約6ヶ月もかけて鞣した最高級コードバンを採用してるんだ。使うほどにどんどんイイ色艶になるんじゃないかな。ちなみにここまで薄く仕立てることができたのは、ライニングを潔く省いたから。素材も工程も削ぎ落とし、環境に優しいサスティナブルな財布を目指したそうだよ。
樗澤そのへんの考え方も今の時代に合っていますね。
伊澤これからの季節は薄着となるし、財布もスリムが正解だよ。

ライニングを省きスリムさを徹底追求
外装にコードバン、内装にヌメ革を使用したスマートでコンパクトな財布シリーズ。右上:「札バサミ」縦8.5×横10.5㎝。2万1000円 右下:「三つ折コンパクト」縦9×横7㎝。2万2000円 左下:「LF小銭入」縦6.5×横10㎝。1万2000円。左上:「束入」縦8.8×横18.5㎝。3万円(プレリー)
話したのはこの2人
樗澤広樹(ファッション担当)
スーツスタイルに馴染むドレッシーな薄マチ長財布を物色中。
伊澤一臣(ファッション担当)
財布はブランドアピールより、革や仕立ての良し悪しが大事。
Brand HistoryPRAIRIE GINZA(プレリーギンザ)
1957年創業の国内の老舗革小物メーカーのオリジナルブランド。最高品質の革を用い、時代の潮流に沿った商品展開力にも定評あり。
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2020年4月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)