お洒落巧者へのリサーチを基にいま買うべき服とその装い方を多彩に提案してきた今特集だが、トレンド感あるスタイルを目指すエグゼクティブに紹介したい春夏アイテムはまだまだ多数存在する。中でもとりわけM.E.読者に刺さりそうなアイテムを小誌ファッション担当の面々がご報告。なるほど!と膝を打つ素材使いや、新しい!と驚きのあるカタチなど、是非、お楽しみ下さい。
Men’s EX EDITORS
メンズ・エグゼクティブ編集部
小誌ファッション担当と編集長らが今季の新作を徹底リサーチ! 部員がそれぞれ、オススメをご提案します。
![メンズ・エグゼクティブ編集部](https://www.mens-ex.jp/wp/wp-content/uploads/2020/03/c_column_200305_me_01_01.png)
金森 素材や作り、デザインでリラックス感を追求するアイテムが増えている一方、ブレザー人気が象徴するようにトラッド回帰の流れは依然この春夏も継続。このあたりはM.E.編集部のミスター・アメトラ、橋本の出番だよね。
橋本 も〜、バカにしてます?(笑)。今季はもう少しトレンドを加味した装いをするつもりなんですから……。トラッドテイストを巧みに取り入れたアイテムといえば、下のバランタインやルトロワのような“チルデン風カーディガン”はどうです? 前立てや袖・裾のラインが醸し出すレトロスポーティな味わいが良くないですか? 白Tシャツの上にサラリと羽織るだけで簡単に絵になるスタイルが完成します。
「チルデン風カーデなら白Tに合わせるだけで絵になる」(橋本)
![チルデン風カーデ](https://www.mens-ex.jp/wp/wp-content/uploads/2020/02/c_column_200306_me_01.jpg)
前立て・裾・袖の白黒ラインが印象を引き締め、こういう鮮やかなカラーが苦手な人でも着やすいカーディガン。やや長めのゆったりしたシルエットや、凝ったメタルボタン&両腰ポケットにより、ジャケット的な着こなしも映える。コットン100%。11万2000円/バランタイン(ウールン商会)
右: LETROYES / ルトロワ
薄手のケーブル編みニットにラインを入れ、チルデンニット風に。一枚で絵になるのはもちろん、丸編み特有のタイトなフィット感のため、ジャケットやコートとのレイヤードも難なくこなす。コットン100%。2万8000円 (八木通商)
平澤 Vネックのチルデンニットもいいけれど、春はこういう前開きのカーデのほうが重宝するよね。軽いジャケット感覚で羽織れるから。私も一枚欲しいな。
内田 たとえば綿谷画伯のようにちょっと年配の方が着てもチャーミングかもしれませんね。とくにバランタインのビビッドなレッドは、白髪混じりの髪と素敵なマッチングを見せそう。
橋本 その意見、画伯が聞かれたら喜びますよ。
平澤 あとこのカーデ、こちらで紹介した“スマポケ軍パン”に合わせても良さそうじゃない?
関口 エグゼに相応しい、気持ち細めの軍パンに合わすなら、アスペジの黒い3ポケットシャツもいいですよ。これに白のパンツを合わせて、足元をベルジャンシューズとしたら、ちょっとフレンチな感じもして断然おすすめです。
橋本 目のガシッとつんだ生地が、ミリタリーの名手アスペジらしいですね。ここはもともとシャツメーカーとして出発したところだから、作りも隙がないなぁ。
「男が欲しいのは“ラギッドレス”なこんな一枚では?」(関口)
![シャツ](https://www.mens-ex.jp/wp/wp-content/uploads/2020/03/c_column_200306_me_02_2.jpg)
定番のM-65をはじめ、モダンなミリタリーアウターを得意とするアスペジだが、もとは1967年創業のシャツメーカー。それだけにこのシャツも、厚地のコットンを使用しながら実に美しく縫製。3パッチによりワークジャケットな着こなしも楽しめ、軽くて男らしい羽織り物をお探しの方におすすめだ。3万5000円(トヨダトレーディング プレスルーム)
金森 カジュアルアイテムが続くから、ここらでドレスネタを突っ込まない? さっきの黒+緑のようなコーデの他、これだけすれば即旬っていう物はなかった?
樗澤 それなら“マルチストライプのタイ”です。グラデーションっぽい複雑な縞が胸元の奥行きを高め、大人の男の艶感演出にぴったりだと思います。
平澤 一瞬トリッキーに思えるけれど、パネルストライプのように、どんなスーツにも似合いそうよね。
橋本 ベーシックな紺ブレ+白シャツに締めても新鮮。シャープでモダンな雰囲気に仕上がりますね。
「複雑な縞が吸い込まれるような奥行きに」(樗澤)
![ネクタイ](https://www.mens-ex.jp/wp/wp-content/uploads/2020/03/c_column_200306_me_03_2.jpg)
複数の色を用いた少し華やぎ感あるマルチストライプを黒い太縞で引き締めた。1万6000円(ビームス 六本木ヒルズ)
右: こちらはネイビー基調のマルチストライプ。シャープな印象が築ける。1万8000円(ナノ・ユニバース カスタマーサービス)