ローファーから履き替えて“気分一新”の声
「スエードプレーントウ」に脚光!
若かりし頃にトラッドを通った世代であれば、懐かしい存在であろう外羽根のスエードプレーントウが、洒落者たちの間で今再び脚光を浴びている。スエードプレーントウと聞くと紺ブレやチノとのスタイリングが想起されるかもしれないが、最新のそれはスーツと合わせるのがお約束。スーツのはずし=ローファーに代わる新しい“脱力の一手”として、スエードプレーントウが浮上しているのだ。
「スーツの自由度が増している今、こういうスタイルも全然アリかと。トラッドでお馴染みのアイテムではありますが、スーツと合わせるとなると新鮮ですよね」と魅力を語るのは、伊勢丹バイヤーの山浦さん。加えて「デニムやブルゾンとも相性がよく、オンオフ問わず幅広く履ける」のも利点だという。名門に魅力的なスエードプレーントウが揃っている今季、これを履かない手はないのでは?
1.ALDEN / オールデン
内振りの強い、矯正靴が出自の「モディファイド」ラストをベースにした一足。ほのかに赤みがかったコバやパイピングが、ブラウンのカーフスエードに映える。9万4000円(ラコタ)
2.SANDERS / サンダース
「デザートミリタリー コレクション」より、オフィサーシューズを基にした質実剛健なプレーントウ。ビブラムソールを搭載し、アッパーにも特殊な撥水剤が塗布されているため悪天候も安心だ。5万1000円(グラストンベリーショールーム)
3.CROCKETT&JONES / クロケット&ジョーンズ
ストームウェルトが360度を囲む「セッジムーア 3」。ソールもダイナイトタイプとタフだが、黒スエードはなめらかなタッチで、シックな趣に溢れる。7万2000円(フレーム)
4.TRICKER’S/トリッカーズ
ほんのり角張ったラウンドトウが個性的な一足「ロベルト」。底材には返りのよい特別なレザーソールを使用。足馴染みがいいのも魅力だ。7万7000円(ビームス 六本木ヒルズ)
伊勢丹新宿店
テーラード クロージングバイヤー
山浦勇樹さん
昔からトラッド好きだったのでプレーントウはよく履きました。最近はスエードのそれをスーツに合わせるのが新鮮です。
靴は上のクロケット&ジョーンズと同じ。
スーツ35万円/オラッツィオルチアーノ、タイ1万8000円/セブンフォールド、チーフ8500円/シモノ ゴダール(以上伊勢丹新宿店)
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2020年3月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)