ブレザー&シックなトーンでTシャツをエレガントに着る

森岡 今回は新開さんが着てこられたロゴTを生かしながら、少しのアレンジで新鮮かつ企業の社長としての佇まいに相応しい、エレガンスある装いを目指します。そこでお持ちしたのがブレザーです。
新開 ブレザーですか。私も金ボタンのブレザーは持っています。Tシャツに合うのですか?
森岡 ええ。このブレザー選びに、今回のポイントがいくつか隠れています。まずは素材感。紺色ブレザー自体は王道なアイテムです。それを寛ぎ感のあるニットジャージーにすることで抜け感が生まれ、Tシャツのカジュアルさとも馴染みます。そしてもう1点がダブルブレステッドであること。見慣れたシングルではなく、ダブルという変化球で、アレンジが加わる。この王道とハズシのバランスが新鮮さと上品さを両立させるのです。
新開 私が着てきたものと同様の紺ジャケットですがアイテムを少し変えるだけで雰囲気が違いますね。
森岡 Tシャツとスーツやジャケットを合わせることは増えていますが、どこかしら「調和」していることが大切。例えばシルクタイを締めるようなドレス度の高いスーツやジャケットには、カジュアルなTシャツは似合わない。このニットブレザーは、スニーカーにも合うようなリラックス感漂うアイテム。わかりやすく言えば、このようにスニーカーに合うようなジャケットやパンツは、Tシャツにも合うでしょう。でも今回の足元はあえての革靴です。
新開 私はいつもスニーカーですが、革靴もいいですね。
森岡 Uチップ靴はビジネスシューズの範疇ですが、シルクタイよりもウールタイが合うような、ドレスとカジュアルの間くらいのタイプ。Tシャツにも合い、上品さの演出に重宝します。今日の提案は、役職や年齢が上の方が品よく見えるTシャツの格上げスタイル。いくつかあるテクニックの1つの答えです。例えば、パンツをタック入りにして丈も短めにするなど、もっとひねりの効いたアレンジを考えるのも楽しいでしょう。
新開 私自身ももっと研究して、大人もまだまだTシャツで挑戦できることを表現していきたいですね。
森岡 Tシャツのような誰もが持っているものをいかにアレンジできるかは、センスの良さの絶好のアピールになりますよ。
装い、ここにポイント
—About プラスワンインターナショナル—

店内にデザインラボやプリントラボも併設し、Tシャツの新しい可能性を堪能できるコンセプトショップ「PRINTÖNE」が12月15日(日)に渋谷に誕生。Tシャツはプリントやフィットでオーダー可。
住所:東京都渋谷区宇田川町24-2 コースト渋谷ビル
printone-online.com
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年1・2月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)