秋冬にマネしたい休日メンズの着こなしを、京都を舞台に考えてみた

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京都出身の敏腕スタイリスト×京都ファッションの牽引役によるスペシャル対談

深い歴史と趣を内包し、古き良き日本の心に溢れた街、京都。旅情を掻き立てる街並みと、朱色に染まる季節に馴染む、落ち着きのある大人のクラシックスタイルを、京都に精通する業界のプロたちに提案してもらった。

四方 章敬さんと岩佐 淳宏さん

四方章敬さん(左)
本誌をはじめ、メンズファッション各誌で活躍する京都出身の人気スタイリスト。スーツをビスポークするほど、クラシックなスタイルを好む。

岩佐淳宏さん グジ京都店(右)
グジの創業メンバーのひとりで、現在、取締役としてバイイングを担当する。ストリートからクラシックまで、その守備範囲は広く、お客様からの信頼も厚い。



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タートルネックニット×スーツコーディネートを着たモデル
スーツ16万9000円/デ ペトリロ、ニット3万7000円/ザノーネ(以上グジ京都店)

岩佐さん(以下敬称略) 京都のお客様は古いものを大事にする一方で、新しいものにも関心が高く、真っ先に取り入れる先進性のある方が大勢いらっしゃいます。
四方さん(以下敬称略) トレンドに敏感ながら、控えめで流されないスタイルを持った方ですか?
岩佐 そうです。なかでも、京都のお客様はとにかく紺が大好き。こちらのアンコン仕立てのネイビーのコーデュロイスーツは、秋の京都散策にぴったりです。
四方 今季注目のコーデュロイ素材の出番ですね。今回のスーツはアンコン仕立てなので、コーデュロイとはいえ軽くて動きやすいのが特徴ですよね。
岩佐 京都は徒歩で散策を楽しむ方が多いので、クラシックな見た目でありながらライトウエイトなものが嬉しいですよね。ちなみに京都人は、コーディネートも控えめでシンプルなものが好みです。
四方 シンプルでもコーディネートの色で季節感を取り入れるとより上級者に見えるでしょう。例えば紅葉を意識して、茶系や赤系の色をさりげなく取り入れるとか。
岩佐 確かに。色を上手く取り入れるのは、四季の移ろいを大事にする京都らしい着こなしですね。
四方 ええ、ただしこのニットは、赤は赤でもあまりパキッとしていない赤にしました。柔らかい色合いが上品に見えますし。
岩佐 確かに。実際店頭でも、スモーキーな色調を好まれるお客様は多く、ワントーン、2トーンくらいで色数をあまり使わないスタイリングが好まれています。
四方 チーフも挿さない2色コーデですが、インナーで華やかさを演出する小粋さを狙いました。
岩佐 まさに、京都人の気質にもピッタリだと思います。
四方 ありがとうございます。ちなみにグジでは、創業当時から最も力を入れて数多く展開してきたインナーアイテムがタートルネックのニットだと伺っています。
岩佐 はい。タートルは、季節感を手軽に加えるには最適。京都は、老舗の名店がたくさんありますから、スーツ&タートルなら、どの店でも気後れせずにすみますね。

2024

VOL.341

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