知る人ぞ知るミラノのテーラー「フェルディナンド カラチェニ」を現地取材!

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イタリアにおける経済の中心地であるミラノ。そこに根ざすテーラーは、同地のエグゼクティブが集う紳士の聖域といえる空間だ。中でも今、注目したい2軒に直接取材を行い、その美意識を伺ってきた。

Milan Tailor #1
FERDINANDO CARACENI / フェルディナンド カラチェニ

ニコレッタ・カラチェニさん
「あらゆる細部を作り込み全体に調和させることが重要」 当主 ニコレッタ・カラチェニさん

女性当主が躍進させる”もうひとつのカラチェニ”

ミラノのカラチェニといえば「A.カラチェニ」が有名だが、当地にはもうひとつ、「フェルディナンド カラチェニ」という名テーラーがある。両者に血縁関係はないが、創始者のフェルディナンドは独立前、A.カラチェニで腕をふるっていた経歴を持つ。現在の当主はその娘、ニコレッタだ。

「美しい服を仕立てるには、細部を徹底的に作り込み、それらを全体として調和させなければなりません。技術と美意識の両方が不可欠です。最近は若い職人も増え、充実した体制を築けています」

言葉どおり、その仕立ては均整のとれた都会的な佇まい。ステッチひとつまで非常に精緻で、体に柔らかく沿いつつも極めて端正な印象だ。今後、その知名度は世界的に高まっていくに違いない。

FERDINANDO CARACENI

オーダー料金はスーツで6000ユーロ〜。納期は約6ヶ月〜。

住所:Via San Marco 22, Milan, Italy
TEL:+39 02-6554284
営業時間:9時〜13時、14時〜18時
定休日:土曜、日曜、祝日

毛芯は4層に重ねて使用。手縫いで丹念に据え、柔らかくも立体的なプロポーションに。

毛芯は4層に重ねて使用。手縫いで丹念に据え、柔らかくも立体的なプロポーションに。

職人のルカは23歳。今年で4年目になるという。彼のような若手はサルトリアの宝だ。

職人のルカは23歳。今年で4年目になるという。彼のような若手はサルトリアの宝だ。

サルトリアの美意識を端的に表すのが生地棚。ミラノらしく、ベーシックな生地が非常に豊富だ。

サルトリアの美意識を端的に表すのが生地棚。ミラノらしく、ベーシックな生地が非常に豊富だ。

創始者のフェルディナンド・カラチェニ。

創始者のフェルディナンド・カラチェニ。

2024

VOL.341

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