“これは絶対名作になる!”というヒット確実な名作の”たまご”たちを編集部員が徹底討論。
ヘンリープールとフィンテックス・オブ・ロンドンのコラボ生地3ピーススーツ
着やすい貫禄英国
英国仕立て×英国生地で長年の着用に耐える
橋本 僕、今年の秋冬こそ、こういう本格的な英国スリーピースに挑戦したいんですよね。
伊澤 ヘンリープールだけあり、風格満点だね。でも正統派の仕立てで、生地がフラノ素材となれば、着心地は重いのかな?
橋本 じつはこの生地、ヘンリープールと名門フィンテックス・オブ・ロンドン社の共同企画で実現したもの。英国フラノらしいハリ感や保形性は保ちながら、目付け310gと着こなしやすいウエイトに仕上げているんです。
伊澤 確かにズシッとこないね。生地の風合いもかなりソフトだ。
橋本 それは、特殊なセミミルド加工で繊維の中に空気が含まれるように仕上げているからです。
伊澤 なるほど。クラシック好きだけれど、着心地までガチのクラシックじゃイヤだという人には最高の一着となりそうだね。
橋本 長年愛着を持って着用できることを考えれば、決して高い投資じゃないと思うんですよね。伊澤さんも一緒にどうです?
特別コラボで実現したオリジナル生地を使用
スーパー100’s羊毛の70番手双糸と64番手双糸を使用し、仕上げにセミミルド加工を施したオリジナル生地「ヴィクトリアス」を採用。ハリがありながら着やすい理想の英国生地で、美しい仕立てが一層際立つ。スーツ27万円(オンワード樫山お客様相談室)
Brand History
HENRY POOLE × FINTEX OF LONDON
1806年創業と、英国サヴィル・ロウの中でも最古の歴史を持つ超一流テーラー。顧客にはチャーチル元首相をはじめVIPがずらり。
話したのはこの2人
橋本慎司(ファッション担当)
最近英国調のブレザーを仕立てたばかり。物欲が止まらず困惑。
伊澤一臣(ファッション担当)
英国生地のスーツを意外と揃えていないことに気づき、愕然。
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年10月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)