アルマーニさんと日本、そして休日
「今、最もインスピレーションを受ける国は日本かもしれない」とインタビューで語ったジョルジオ・アルマーニさん。ここではそれを裏付ける小ネタをいくつかご紹介しよう。
01. 初の京都での休日で、国宝と世界遺産に魅了
今回の来日で、初めて京都へ観光に訪れたというアルマーニさん。特に絹織物で有名な西陣や国宝・清水寺には深い感銘を受けたそうだ。この体験が、今後のクリエーションに影響を及ぼすことになるかも!?
02. 実は”竹”がお気に入り
リニューアルしたアルマーニ / 銀座タワーの外壁には、竹をモチーフにした装飾ライトが取り入れられている。モダンと伝統が今なお共存する日本に惹かれるという氏の嗜好を感じる意匠だ。
03. 武士の鎧、映画がデザインを刺激
アルマーニさんが自身で最も成功したものの一つと自負するのは1981年のレディスコレクション。実は武士の鎧の姿、特に黒澤 明の映画『影武者』の登場人物の鎧装束に影響を受けたという。
2020年クルーズコレクションショー@東京の
アルマーニさんお気に入りのジャケットスタイル3選
締めくくりとして、6月に東京で発表された新作のうち、アルマーニさんが特に思い入れのある3ルックを選出し、解説していただいた。
「まずはワイドラペルのダブルジャケットによるルック。肩幅が広めで、一見’80年代を感じさせるものもありますが、見た目は完全にモダンなものです。比較的細身のパンツを合わせているのもポイントですね。ふたつめは小さな襟が特徴的なジャケットのスタイル。こちらはとても軽量でしなやかなアンコン仕立てで、ほとんどシャツのようです。
最後にベルベットジャケットのルック。襟なしのスタイルですが、伝統的なイブニングタキシードに代わる素晴らしいものだと思います。ショーでは同色のパンツを合わせ、首元にチラリとブルーのシャツを覗かせました」(アルマーニさん)