ジャズ喫茶の店主の思いが、オーディオやレコードを通して語られる”粋”な一冊
レコードを愛し、現在もレコードをかけ続けているジャズ喫茶(カフェ、バー)にスポットを当てた探訪記。オーディオ専門誌で健筆をふるう田中伊佐資氏が、これまで店主が歩んできた音楽人生、開店の動機や経緯、店のポリシー、オーディオやレコード・サウンドに対するこだわりをレポートする。ジャズレコードやオーディオを通して語られる店主の思いに触れ、ジャズの空気が伝わってくる写真を眺めていると、じんわり心地よくなってくるから不思議だ。BGMにはジャズを、お供にはコーヒー(あるいはお酒)を楽しみながら読みたい一冊となっている。ジャズやオーディオファンはもちろん、喫茶店好きにもおすすめだ。『ジャズ批評』誌で連載中の「アナログ・オーディオ ふらふらめぐり」をムック化した。
DATA
『ジャズと喫茶とオーディオ』
著:田中伊佐資
Stereo:編
2000円 音楽之友社
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年7・8月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)