熟達のサルトをはるばる訪ねて誂える注文服は素晴らしいが、昨今は、優れたフィッティングやスタイルをより手軽に、スマートに叶えるオーダーも充実。その時、その状況に合った賢い作り方で、より満足度も高まるはずだ。
SARTORIA CIARDI
サルトリア チャルディのナポリ製オーダースーツ

日本にいながら作れる、ナポリ製・ナポリの別格スーツ
海外経験豊富な人でも、海外でオーダーするのは勇気が要る。何度も渡航する必要があるし、言葉や生活習慣の違いからしっくりこないモノができることも…。コストを考えれば慣れた場所で、着実に作りたいと思うのが人情だろう。そんな要望に応えるのが、この春から日本橋三越本店で開始された「サルトリア チャルディ」のメイド トゥメジャー。男らしくも自然体のスーツを仕立てる同サルトは、ナポリ現地でも別格と謳われる存在。従来の日本製メイド トゥ メジャーとは異なる「ナポリ製」で、日本に居ながら世界の一流が手に入るのだ。
\ 「ナポリでも別格」と称えられる名サルト /
エンツォ・チャルディ氏来日トランクショーを開催予定

日時 : 2018年7/21(土)〜22(日)
場所 : 日本橋三越本店
※当日はビスポークも受付
MITSUKOSHI
三越の仮縫い付きオーダーシャツ

採寸後、フィッターが店舗で型紙から作成

理想のフィッティングを叶えるマシンメイドの新機軸。手縫いの数で優劣が競われがちな高級シャツの世界だが、例えばフライのシャツを考えれば分かるように、着たときの快適さやフィット感は、実際は手かマシンかだけで判別できるものではない。それがよく分かるのが左のオーダーシャツ。マシンメイドだが、注文に応じて型を一から起こし、仮縫いを経た上で、熟練の職人が一人で丸縫い。型や線の意味をきちんと理解して全体を仕上げるため、マシンでも実に快適な一着が出来上がるのだ。これだけ手間をかけていて、このプライスは秀逸。趣味を省いて実益を取った好例といえそうだ。
[MEN’S EX2018年08月号の記事を再構成]
撮影/野口貴司(San・Drago)、若林武志 スタイリング/四方章敬、佐々木 誠 ヘアメイク/松本 順(辻事務所) 構成・文/伊澤一臣 文/長崎義昭・中河由起恵(以上Paragraph)、吉田 巌(十万馬力)、秦 大輔、間中美希子、礒村真介、酒向充英 撮影協力/横浜開港記念会館