ショエル(=背負える)仕事スタイル鞄カタログ10選
トートにストラップをつけたもの、あるいは純粋なバックパックとして作られたもの……。軽装となる夏場の仕事スタイルには、こういう鞄の相性が意外にいい。服装の自由度が高い職種の方ならなおさら、印象をぐっと新鮮に見せる通年使いの鞄としても重宝だ。
SERAPIAN
かっちり留まるマグネット式フラップ
セラピアンのバックパック
セラピアンは伊・ミラノで1923年に創業した老舗にして、数々の有名メゾンのOEMを行ってきたことでも知られる実力派鞄ファクトリー。こちらのバックパックは、ソフトに鞣された厚手のシボ革をフラップの裏まで用い、ライニングもマイクロスエードという贅沢な作り。ちなみにフラップはマグネット留めだが、メイン室開口部にジップを装備するためセキュリティ面も安心だ。縦39×横30×マチ13cm。1.2kg。14万8000円(ウエニ貿易)
FURLA
様々な持ち方が愉しめる欲張り構造
フルラの3wayトート
写真のようにフラップを外に出せばバックパックorフラップトートに、フラップをメイン室内に折り入れれば2ハンドルトートに。手前のハンドルは取り外し可能で、外した状態だとフラップをマグネットでしっかり留めることができる。用途やシーンに合わせて変幻自在の欲張りモデルだ。正面下段ポケットにはレインカバーが収納されており、上質レザーを雨から守れる。縦40×横30×マチ15cm。0.8kg。8万5000円(フルラ ジャパン)
GANZO
横に倒せばブリーフ持ちも可能
ガンゾのバックパック
岡山・倉敷産の上質なキャンバス生地に、特殊加工によって傘並みの耐水圧を与える一方、ハンドルなどには堅牢な国産ヌメ革をあしらい大人顔に。基本的にはバックパック顔だが、ストラップを背面ポケットにしまえばブリーフ的に横に持つことも可能。メイン室にPCポケット、サブ室にオーガナイザーを装備し、使い勝手も優秀だ。縦43×横35×マチ17cm。1.5kg。7万円(ガンゾ 本店)
BROOKS ENGLAND
自転車通勤派ならずとも要注目
ブルックス イングランドのバックパック
レザーサドルをはじめ、高級サイクル用品で高名な英国の老舗ブランドが手がけた最新バックパック。ウェットスーツのような外装素材自体が高い耐水性を持つうえ、止水ファスナーも装備するため、突然の天候変化も安心だ。背面側にはPC用ポケットも装備。モダンかつ機能的なバックパックをお探しの方におすすめ。縦50×横32×マチ14cm。1.15kg。2万9000円(ブリティッシュメイド 銀座店)
DESTINY'S DIMENSION
ほんのりレトロな巾着型フォルム
デスティニーズ ディメンションのバックパック
丈夫で傷に強いヨーロッパ原産のシボ革を使用したフラップ付きのバックパック。ステッチワークや、上がすぼまった巾着型フォルムがレトロ感を高めているが、スナップボタンを外すことで上部のマチが拡張し、スクエア気味のフォルムでも持てる。サイドのジップがメイン室に通じ、荷物の出し入れがしやすいのも特徴だ。縦42×横30×マチ14cm。1.3kg。4万8000円(エススクエアード)
DANIEL & BOB
軽快に背負えるキャンバスボディ
ダニエル&ボブの2wayトート
ダニエル&ボブといえば迫力ある型押しレザーのイメージが強いが、こちらはキャンバス素材をボディに使用し、夏に相応しい軽快さを獲得。それでいてハンドルや底部のレザーで程よく風格を高めている絶妙な塩梅だ。ストラップ下側の金具を外してメイン室にしまえば、クラシックなバケツ型トートとして持てるのもいい。縦39×横42×マチ14cm。0.8kg。5万8000円(エリオポールメンズ銀座)
STEFANOMANO
シンプルながら職人技が随所に
ステファノマーノの2wayトート
表面はソフトなナッパ風の牛革だが、背面はメッシュ状のナイロン素材になっており、ストラップを収納すればトートバッグとして使える。手に吸い付くようにフィットする革ハンドルや精密なステッチなど、質実剛健で精緻な職人仕事がこのブランドならではの味だ。開口部は天ジップつきなので、背負った時もだらしなく開かず安心。縦40×横30×マチ14cm。0.8kg。5万5000円(ディンプル)
HUNTING WORLD
2つのポケットがアクセント
ハンティング・ワールドの「ウィンウッド」バックパック
昨年秋冬に登場するや大人気を博した縦型バックパックの新たなカラーバリエーション。2つの大きなフロントポケットを備えたユニークなデザインは、横にしてブリーフケース的に持つこともできる。程よく光沢をたたえたボディ素材は、ブランド独自の3層構造により耐久性を高めた伝統のバチュー・クロスだ。縦39.5×横32×マチ10cm。1.3kg。22万円(ハンティング・ワールド帝国ホテル店)
INDEED
汚れが気になったら洗える
インディードのバックパック
ジャパンメイドにこだわる実力派鞄ブランドへ��島屋が別注したバックパック。外装には国内の名門タンナーが開発した防水革を使用し、汚れたら手洗いも可能だ。随所の止水ファスナーや、抗菌・防臭効果の高いスポンジを仕込んだ背面の構造など、細やかな部分まで国産鞄らしい配慮が行き届く。縦37×横29×マチ10cm。0.9kg。4万5000円(日本橋��島屋 バッグ&シューズギャラリー)
F.CLIO
身体に沿うソフトなキャンバス製
エフ・クリオの2wayトート
トートとバックパックの2wayで、ストラップはつけたまま使う仕様。比較的シンプルな作りだが、しなやかで発色の美しいキャンバス素材や、ハンドルやトリミングの型押しレザーにより、イタリアの鞄ブランドらしい上質感が漂う。開口部のあおりポケット、下部にマチをつけた外装のジップポケットも使いやすい。もちろん天ジップ付き。縦41×横29×マチ11cm。0.7kg。4万2000円(伊勢丹新宿店)