プリーツ&サイドアジャスターが導くトラッドは今、ゆとりの時代
男の装いの中で、最も時代ごとに変わってきたのがパンツだ。シルエットにしろ、着丈にしろ、下で挙げる通り、スタンダードをめまぐるしく変えてきた。つまり、装いを今基準にするためには、何よりもパンツを見直すことが肝心と言える。
数年前まではあれほどピタピタなノープリーツパンツが流行ったにも拘わらず、今、ベルトレス&プリーツ入りの、ゆとりあるパンツシルエットが軸となる。伝統的注文服に多いこれらパンツのディテール。しかし現在のそれらは、テーパードによるシャープさと、無理ないゆとりのバランスとともにあり、今の時代の美脚を作り上げている。トラッドのアップデートには、その時代のスマートさこそ鍵なのだ。
[MEN’S EX2018年05月号の記事を再構成]
撮影/片桐史郎(TROLLEY)、若林武志、岡田ナツ子、長尾真志、村上 健、杉山節夫、大泉省吾、田中新一郎八田政玄、武蔵俊介、久保田彩子 スタイリング/武内雅英(CODE)、宮崎 司(CODE)、佐々木 誠 ヘアメイク/松本 順(辻事務所)、勝間亮平(MASCULIN) 構成・文/伊澤一臣、宮嶋将良(POW-DER) 取材・文/安藤菜穂子、酒向充英 文/長崎義紹(paragraph)、中河由起恵(paragraph)、吉田 巌(十万馬力)、秦 大輔、安岡将文、池田保行(04)、礒村真介 撮影協力/七彩、新宿パークタワー、パークハイアット東京、リュド・ヴィンテージ目白