身に着けるものがシャンとしていること。とどのつまり、それは気遣いとマネジメント力とを端的に表すことになる。先達は口を揃えて言う。「靴と服のメンテナンスは、やって損はない」と。
「自分の努力で『できること』はやるべきです」

クロノス 取締役
ソリューション部部長
鈴川祥一さん
インターネットのインフラ全般を提供するクロノスの創業メンバー。バスケットボールをたしなんでおり、足が太い反面腕が細いので、スーツはもっぱら麻布テーラーでオーダーだそう。
上手か下手かではなく、やるかやらないか
もともとはデニムを中心にしたカジュアルファッションを好んでいたという鈴川さんが、スーツスタイルに傾倒していったのは4〜5年前。
「以前はスーツは消耗品であるという意識でしたが、仕事で責任ある立場を任されるようになり、それなりの相手に会う機会が増えたので自然と気を遣うようになりました」。
以降、休日服に回す予算をセーブしてまでもちゃんとしたスーツを着るようになり、同時にメンテナンスに対する意識までをも改めたとか。
「スーツを着こなすときにはサイズ感と悪目立ちしないことを心がけています。私自身はアスリート体型なので、既製品ではなくオーダーが多いですね。それと、手入れが行き届いているかどうかはやっぱり大事。シワが入っていたり、クリースが消えていたりするスーツの着こなしを見ると、個人的にはキチンとしていないなと感じてしまいます」。
そう感じるからこそ、自身がクライアントの前に出る際には最低限そのようなことのないように気をつけている。
「なので、着用後の日々のメンテナンスは欠かしません。自分がサボりさえしなければ防げることなので、やらない理由がありませんからね」。