
祝儀袋の表書き、結婚式やパーティなどの芳名帳に名前を記す。人目につくものは、誰に見られても恥ずかしくない美しい文字で書きたいもの。
「文字は、書き手の個性を表すもの。ですから美しく、相手の記憶に残る文字を。ちょっとした手紙や書類でも、本人のサインがあるだけで、日本人らしい心の温かさや、心配りを大切にする人柄を感じさせることができます。字をきれいに見せるコツは、バランスです。バランスの取り方には実は、誰でも簡単に身に着けることができるコツがあります」(日本雅藝倶楽部・代表 川邊りえこ先生)

60分体験コース 1万5000円
日本雅藝倶楽部へ入会しなくても誰でも申し込めば気軽に体験ができる。筆ペンを使って、先生の手本を見ながら精神を筆先に集中する。体験を終える頃には達筆感のある筆文字に。予約はメールで。miyabi@miyabigoto.com http://www.miyabigoto.com
PROFILE
川邊りえこ先生/日本雅藝倶楽部・代表。美術家、書道家。幼少時より日本の伝統芸能全般を学ぶ。1995年に会員制の倶楽部「日本雅藝倶楽部」を設立。著書も多数。
編集部・伊澤が実際に体験してみた!

アドバイス通りに筆を動かせば上手くいく!
まずは、文字の部分別に先生の書いた手本の文字を上からなぞります。繰り返すうちに、線の強弱や形が感覚的に分かっていきます。あとは次にご紹介する「文字をキレイに見せるための3ヶ条」を意識しながら、筆をゆっくり動かします。
文字をキレイに見せるための3ケ条
- 「中心線」を意識する
縦書きなら自分が書いた一字目の中心を見ながら二字目を書くと文字列は曲がらない。 - 文字の「間隔を均等」に
文字の間隔が同じ幅になるように字間を常に意識。これだけでも文字が整って見える。 - 文字に「強弱」をつける
太い細いのメリハリを付けて個性を与える。画数の少ない文字は太くして存在感を出す。
[MEN’S EX 2017年8月号の記事を再構成]
撮影/長尾真志 文・構成/伊澤一臣
※表示価格は税抜き