毎日着たくなる快適さも”着回せる”ジャケットの要件。とあれば、やはりジャージージャケットは外せない。中でも昨今のそれはパターンや素材が以前よりいっそう進化し、ニットのように伸びるのに遠目にはどこから見てもテーラードという優秀作が数多く生まれている。これなら仕事使いも問題皆無なうえ、快適に過ごしたい休日もノーストレス。さらにシワに強くケアも楽とくれば、ついこればかり手が伸びてしまうはず。便利さではジャージーがNo.1だ。
「着回せる」3つの理由
- ジャージーに見えないドレス感
- 休日にもノーストレスの着心地
- イージーケアで気楽に着倒せる
HACKETT LONDON(ハケット ロンドン)
生地厚とシルエットの妙で遠目にはジャージーと思わせない
ダブルフェイス仕立てのピケジャージー生地。密度を高めて程良く厚手に編むことで、伸縮性がありながらきちんと感をキープしている。シルエットは現代的なスリムフィット。ラペルの幅も中庸でバランスが良く、仕事にも休日にも使いやすい仕立てとなっている。6万5000円(ハケット ロンドン 銀座)
着回せるディテール Study 「ラウンドフロント」
ボタンから裾へのラインをフロントカットと呼ぶが、これが曲線的にラウンドしているもの(左)は裾回りが軽快な印象に。カジュアルインナーにも合いやすくなるのだ。
BELVEST(ベルヴェスト)
エレガンス際立つウールジャージー
珍しいウール100%のジャージー素材。非常に繊細な生地感で、ベルヴェストの最高級仕立てとも相まってドレス感はひとしお。まさに究極のジャージーJK(ジャケット)だ。20万4000円(八木通商)
ELEVENTY(イレブンティ)
生地だけじゃない軽快演出のもう一手
コットンに、ポリエステルとナイロンを混紡したジャージー生地は、薄手で実に軽量。縫製をあえてアウトさせるなど、ディテールでも軽快感を煽る。5万4000円(バインド ピーアール)
LARDINI(ラルディーニ)
ストレッチに加えて清涼感も楽しめる
コットンとリネンの混紡生地は、リネン混では比較的珍しいデニム調に織り上げている。リネン混ならではの程良いドライ感も、春夏のジャケットとして魅力的だ。9万9000円(和光)