【時計王・松山 猛が注目するウォッチブランド】堅実な良作の名手、フレデリック・コンスタント

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バーゼル


バーゼル取材 DAY5

この時代にこそ光る! ブレないコンセプトの良心的なウォッチメーカー

アクセシブルなラグジュアリーウォッチをコンセプトとする、フレデリック・コンスタントは、デザイン的にも機能的にも、静かに王道を歩みながら進化し続けてきたスイス ウォッチ ブランドだ。

 2018年の新作で興味を引いたのは「スリムライン ムーンフェイズ マニュファクチュール」や「ワールドタイマー マニュファクチュール」だ。

フレデリック・コンスタント
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ムーンフェイズはステンレススティールのケースにマッチングした濃いブルーの文字盤にホワイトのローマン・インデックス、そして同じくホワイトの針と、とてもシックな装いで、スーツ姿にもまたカジュアルなファッションにも対応できるデザインなのが良い。カレンダーも同じくホワイトの、アラビア数字によるもので、ムーンフェイズ・インデックスを取り囲むように配置されている。

フレデリック・コンスタント
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ワールドタイマーはトレンドのグリーンを取り入れた文字盤デザインで、深い緑色を基調とした中に、回転する24時間表記のリングは、昼を表す時間帯を白地にグリーンの数字とし、夜の時間帯はその色を反転させて、デイ&ナイトの別を読み取るようにしている。装飾的にあしらわれた陸地の色をグレー、それらにマッチングするように文字はホワイトに統一されている。
カレンダーも6時位置に配され、小さな文字盤上にかなり複雑な要素が密集しているが、色彩の統一感があるおかげで、とてもすっきりと読み取りやすいのだ。

そしてもうひとつ、驚いたのは「クラシック トゥールビヨン パーペチュアル カレンダー」で、複雑な二つの機能を搭載しながら、アクセシブル・ラグジュアリーというコンセプトそのままのリーズナブルプライスである事だ。なんとその価格261万7000円というから、スイス時計業界でも最も低価格であることは間違いないだろう。9月の発売を楽しみに待たれよ。

バーゼル取材 フォトギャラリー(写真8枚)



フレデリック・コンスタント
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フレデリック・コンスタント
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Profile
松山 猛 Takeshi Matsuyama
1946年京都生まれ。作家、作詞家、編集者。MEN’S EX本誌創刊以前の1980年代からスイス機械式時計のもの作りに注目し、取材、評論を続ける。バーゼル101年の歴史の3割を実際に取材してきたジャーナリストはそうはいない。



撮影/岸田克法 文/松山 猛

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