エルメス
カレ アッシュ

スクエアの中に幾何学的な美の調和を図る

バーゼルからSIHHへと舞台を移したエルメスで、最も注目を集めた新作は、スクエア型のケースが印象的な「カレ アッシュ」だった。2010年、チタン製の限定モデルとして登場。それをステンレススティール製へと改め、レギュラーコレクションの仲間入りを果たした。

スクエア型のケースに丸いダイヤルを組み合せ、その中央には縦と横とを交互に連ねたギューシェが彩る。幾何学的で、それゆえに視認性に優れたモダンなデザインは、MoMA(ニューヨーク近代美術館）に永久コレクションされる作品を持つ建築家マルク・ベルティエ。すべて2ケタ表示としたアラビア数字の時インデックスは計器のようでもあり、メカニカルな雰囲気を醸し出す。

ケースは縦方向に緩やかにカーブするよう造作されて腕に沿い、装着感が心地良い。高品位なムーブメント製作で知られるヴォーシェ社と共同開発した自社製ムーブメントを搭載。デザインだけでなく、機械でも魅了する。

さらにディテールをチェック！（写真5枚）

撮影／岸田克法　文／高木教雄
※表示価格は税抜き