「低スピンで飛距離を伸ばせる国産モデル」本間ゴルフ TW747 460 ドライバー【プロ&アマの最新ゴルフクラブ試打レビュー vol.38】

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プロゴルフコーチの奥嶋誠昭氏と、ゴルフ大好きゴルフライターの鶴原弘高氏が最新の注目クラブやシャフトを試打計測。気になる性能を徹底レビュー!

HONMA GOLF TW747 460 DRIVER

最新カーボンクラウンでヘッドを低重心化
構えやすさと独自の調整機能も魅力

HONMA GOLF TW747 460 DRIVER

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ 本間ゴルフの「ツアーワールド」は、熱意あるゴルファーのためのアスリートブランド。新モデル「TW747」は、基調カラーがブラックとオレンジに変更されて、これまでよりも若々しい雰囲気のクラブに生まれ変わりました。さらにドライバーはヘッドとシャフトが脱着式になって、ロフト角、ライ角、フェースアングルが調整可能になっております!

奥嶋誠昭さん 奥嶋プロ 見た目は、とてもスタイリッシュになりました。欧州ツアーでプレーしている谷原秀人プロが、このネック調整機能を搭載したプロトタイプを少し前から使っていて、僕も気になっていたんですよ。これって、一般的な調整機能とどう違うんですか?

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ 多くのメーカーが採用しているネックの調整機能は、シャフトを回して取り付けることでヘッドのロフト角やライ角を調整できる方式です。本間ゴルフの場合は、ネジ部分にソケットのような別パーツがあって、シャフトを回すことなくソケットを回してネジ締めすることで調角できる機構になっています。奥嶋プロも試してみてください。

HONMA GOLF TW747 460 DRIVER
本間ゴルフでは、カーボンシャフトの背骨部分となるスパインを精密に管理している。その精密さを損なわないように、シャフトを回さずに調角できる機構が採用されている。以前から本間ゴルフでは同機構を「パーフェクトスイッチ」という名称で採用していたが、これはその進化版といえるもの

奥嶋誠昭さん  奥嶋プロなるほど?。最初は取り付けるのに手間取りましたが、慣れてしまえば難しいものではないですね。でも、調整の方法がよく分かりません(笑)

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ 自分がヘッドの向きを合わせたい方向に、ソケットの白いラインを合わせてからネジ締めするんです。ヘッドに記されているOPはオープンフェース、CLはクローズフェースの略です。本間ゴルフの場合は、フェースアングルを調整するためのものとして表記していて、そこに僕はクラブメーカーとしての誠意を感じますね。オープンフェースに設定すると、フェースがスクエアな状態でインパクトするとロフトが立って、クローズにするとロフトは寝ます。けれど、そもそもロフト別に9.5度と10.5度のヘッドをメーカーは用意しているのだから、この表記が正しいです。

奥嶋誠昭さん 奥嶋プロ たしかに、そのとおりだわ。この調整機能は、フェースアングル調整のために使うのが正しいですね。では、今回はニュートラルなネックの状態で打ってみます。最近ちょっと疲れていまして、今日はヘッドスピードがあまり出ないんですが、そこはご勘弁を。おりゃ!

ゴルフ試打
奥嶋プロがドライバーのヘッドスピード約47m/sで試打
ゴルフ試打
奥嶋プロがドライバーのヘッドスピード約40m/sで試打

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ えげつないくらいにスピン量が少ない! 強烈な低スピン性能のヘッドです。僕は以前に別の仕事で試打しましたが、やっぱり誰が打ってもスピン量が少なくなるドライバーですね。

奥嶋誠昭さん 奥嶋プロ 僕はもともとスピン量が多くないタイプですが、この「TW 747 460」だとしっかり振ってもスピン量が2000回転前後になります。普段からスピン量が多くて飛ばせない人が使うと、飛距離アップできる可能性が高いドライバーです。その反面、ヘッドスピードが遅めの人やスピン量が少ないドローヒッターが使うとドロップしちゃう危険性もあります。ロフト角のチョイスには注意が必要ですね。

HONMA GOLF TW747 460 DRIVER

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ メーカーからお借りした試打クラブは、カスタムシャフトの「FD」と「FP」の2種類が装着されています。奥嶋プロは、どっちが好みですか?

奥嶋誠昭さん 奥嶋プロ どちらもタイミングを取りやすくて甲乙を付けがたいですが、赤いほう(FD)と青いほう(FP)では球筋が変わりました。赤は先端が走ってドロー弾道になるし、青はどちらかというとフェード弾道になります。球筋の好みで選ぶといいかも知れませんね。ツルハラさんは、どっちのシャフトがいいですか?

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ このカスタムシャフトではなくて、僕は純正シャフトの「VIZARD for TW747」が好感触だったんですよ。「FD」と「FP」はしなりが少ないし、僕には重くてハードに感じました。「VIZARD for TW747」だと、スピードを上げてラクに振りやすかったです。

奥嶋誠昭さん奥嶋プロ 僕も純正シャフトを打ってみたい(笑)。「TW747 460」は大型ヘッドで安心感がありながら構えやすいし、ヘッド挙動も安定していて、直線的に打ちやすい現代的な性能。海外メーカーに対抗できそうなモデルです。そのうえ低スピン性能がスゴイ!

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ これだけ低スピン弾道になるのは、リブ構造を持たせた軽量カーボンクラウンによる低重心化の効果らしいです。ゴルフメーカーでは初採用となるカーボン技術らしいですよ。

奥嶋誠昭さん奥嶋プロ やっぱりゴルフクラブは、最新テクノロジーがモノを言うんだなぁ!

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本間ゴルフ

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奥嶋誠昭さん 奥嶋誠昭/おくしま・ともあき
JGTOツアープレーヤー資格を持ち、プロコーチとしても活躍中。横浜市都筑区にあるヒルトップ横浜クラブ内の「ノビテック・ゴルフスタジオ」でヘッドコーチを務め、弾道計測器フライトスコープ、3DモーションキャプチャーGEARSなどの最新機器を使ったレッスンをアマチュアにも展開中。
http://www.nobby-tech.co.jp/swinggear/

鶴原弘高さん 鶴原弘高/つるはら・ひろたか
雑誌やウェブで多くの記事を手掛けるゴルフ専業のライター。もちろん自身も大のゴルフ好きで、最新ギアも大好き。オフィシャルハンデは7。ゴルフギア情報を発信する会員制サイト「3up CLUB」のキャスターも務めている。
https://3up.club



文/鶴原弘高

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