ビジネスエグゼクティブが極める一流の趣味を拝見〜マインドリセットに役立つ「能楽」

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責任ある役職につき、ビジネスの第一線で活躍するエグゼクティブたち。仕事に打ち込むのは勿論だが、余暇や趣味に対しても決して手を抜かない。それは、その時間を通じて得た学びや経験がビジネスにも生かされるからだ。自身のOFFの時間でも、”求道”すること止まない方々に、そこで得たきづきを教えていただいた。

不動産コンサルティング会社社長 石村祐一郎さん

1975年生まれ。福岡を拠点に投資型マンションを主力とする不動産会社、アールズエバーラスティングを経営。東京と福岡の喜多流の稽古場にて月2回、稽古に邁進中。

無心の境地でマインドをリセット「能楽」

能楽

謡の稽古

「目は千里先を見ましょう!」という所作の稽古は、相手と勝敗を競うスポーツとは異なり、ひたすら自分と向き合い鍛錬する、日常では得がたい貴重な時間。

謡の稽古は腹の底から声を出し、声を届ける発声法が、ビジネスに好影響を与えている。



立ち居振る舞いを意識すれば説得力も身に付く

喜多流の能楽師・塩津圭介さんに能楽を習い始めて間もない石村さん。

「能面のような顔という喩えがありますが、初めて能舞台を観たときは確かに何の感情も読み取ることができませんでした。ただ実際には、能面には喜怒哀楽全ての感情が含まれていて、自分が楽しいときは楽しげな顔に見えるそうなんです。不明瞭な表情は、そのときの私の心を映していたのかもしれませんね」

稽古は所作を覚えることから始まる。

「立ち方ひとつままならない。ゴルフやサッカーとは体の動かし方がまるで違います。次第に猫背が改善され、腹式呼吸を意識することで発声も変わってきました。趣味のカラオケまで上達したのは思わぬ副産物(笑)。説得力のある立ち居振る舞いは、高額な商品を扱う不動産コンサルティングでも大いに役立っています。織田信長が戦に能楽師を帯同したという逸話も興味深いです。ストレス下でも能を楽しむ余裕を持ち、心をリセットすることは、現代社会に生きる我々にも必要なことですから」



[MEN’S EX2018年08月号の記事を再構成]
撮影/岡田ナツ子、大泉省吾、長尾真志、河野敦樹、池田佳史・仲山宏樹(以上BOIL) 構成・文/伊澤一臣 文/長崎義昭・中河由起恵(以上Paragraph)、吉田 巌(十万馬力)、秦 大輔、間中美希子、礒村真介、酒向充英

2024

VOL.341

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