「右にも左にも曲がっちゃう人の大本命」ピン G400 マックス ドライバー【プロ&アマの最新ゴルフクラブ試打レビュー vol.10】

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プロゴルフコーチの奥嶋誠昭氏と、ゴルフ大好きゴルフライターの鶴原弘高氏が最新の注目ゴルフクラブを試打計測、気になる性能を徹底レビュー!

PING G400 MAX DRIVER

これぞ、曲がらないピンの正常進化版
安心感バツグンの大型ヘッドが帰ってきた!

PING G400 MAX DRIVER

PING G400 MAX DRIVER


鶴原弘高さん ライター・ツルハラ  奥嶋プロは、連載の第1回目にピンのドライバーを試打したのを覚えていますよね?

奥嶋誠昭さん 奥嶋プロ 「G400 LS テック ドライバー」ですよね。もちろん覚えていますよ。球が曲がりづらくて、よく飛ぶドライバーでしたね。ツルハラさんが「これ買う!」って息巻いていたのも鮮明に覚えています(笑)。そういえば、結局あのドライバーは買わなかったんですか?

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ 冬場の寒い時期だったので、ちょっと躊躇していたら購入する機会を失ってしまいまして……。あと、この「G400 マックス ドライバー」が年始に発表されたので、これが3月に発売されるまで待ってみようと思っていたんですよ!

奥嶋誠昭さん 奥嶋プロ なるほど、たくらみは読めましたよ。この連載で試打して性能を確かめてから、どちらかを買おうともくろんでいたワケですね。とりあえず、僕から打っちゃいますね。おりゃ!

ゴルフクラブ試打
奥嶋プロがヘッドスピード約50m/sで試打


ゴルフクラブ試打
奥嶋プロがヘッドスピード約40m/sで試打


鶴原弘高さん ライター・ツルハラ もう打っちゃったの! む?、よく飛んでますね。



奥嶋誠昭さん 奥嶋プロ 少しぐらい打点がズレてもへっちゃらで、当たり負けしないドライバーです。左右どちらにも球が曲がりづらいですよ。インパクトでは、ヘッドでドーンとボールを押しているような感覚があります。飛んでいる雰囲気の打音がするし、フィーリングもいいですね。高ヘッドスピードでも、低ヘッドスピードでもよく飛びました

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ 試打クラブのスペックを言っておくと、ロフト角は10.5度で以前に試打した「G400 LS テック ドライバー」と同じです。シャフトもフジクラの「スピーダー エボリューション IV 661」のフレックスSで同じなんですよ。純粋にヘッド性能の違いが計測結果に出ていますかね?

奥嶋誠昭さん 奥嶋プロ う?ん……。ヘッドスピードやボールスピードは、ほぼ同じ数値になりました。打ち出し角とスピン量には差があるけど、これは自分の体調やスイングによる打点位置の違いかも。誤差の範囲内だと思います。あえて違いをいうとすれば、このドライバーはヘッドがデカいです!

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ そりゃ、誰が見ても分かりますよ(笑)。G400シリーズの他の3モデルは、ヘッド体積が445cc。この「G400 マックス ドライバー」は460ccのヘッドですから。そもそも大型ヘッドで高慣性モーメント、それで球が曲がりづらいのが元来のピンのドライバーのイメージです。昨年発売された445ccのモデルが、僕のなかでは方向転換した異端モデルという印象です。

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昨年発売された「G400 ドライバー」(スタンダードモデル)よりも2倍重いタングステンウェイトをソールの最後部に配置。徹底したヘッドの深・低重心化と高慣性モーメント化が図られている


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G400シリーズの他の3モデルと同様に、ピン独自の熱処理と製法によって開発した「T9S+」という鍛造フェースを採用。従来モデルよりもフェースの反発性能が向上している


奥嶋誠昭さん 奥嶋プロ たしかに445ccの3モデルは、ピンのドライバーのなかでは小ぶりです。でも、ヘッドが小さくても球が左右に曲がらないピンらしい性能は備わっていました。強いていうと、「G400 マックス ドライバー」はヘッドだけでなく安心感もデカイんです。これならボールに当たってくれそうな気がしますもん。

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ 「G400 マックス ドライバー」は、ピン史上でもっともヘッドの重心位置が深くて低く、過去最大の慣性モーメントを達成しているそうです。マックスにやさしく打てるようになっているドライバーでもあるんです。そのメーカーの意図について異論はありませんが、ハードヒッターがぶん回して振ることもできるドライバーですよね。

奥嶋誠昭さん奥嶋プロ ロフトとシャフトの選択次第では誰にだって扱える性能です。今回はハードめなフジクラのシャフトが装着されたモデルでしたが、もっと軽量で柔らかいシャフトもラインナップされているんでしょう?

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ 40グラム台の「ALTA J DISTANZA」という純正シャフトがありますね。46インチの長尺で、めちゃ柔らかいシャフトです。

奥嶋誠昭さん奥嶋プロ ヘッドスピード40m/sに満たない人がそういうシャフトを使えば、曲げずに飛ばせるようになると思います。46インチだと少し長すぎるので、OBを減らしたい人であれば45インチでカスタムオーダーするといいんじゃないでしょうか。ピンは、そういうオーダーを受けてくれるメーカーですから。それはそうと、ツルハラさんも打ってみて!

ゴルフクラブ試打
アマチュア代表、ツルハラがヘッドスピード約46m/sで試打


鶴原弘高さん ライター・ツルハラ 思ったよりもスピン量が多めになったけど、コレもいいドライバーっすね?。直進性と安定感がハツグンです。それにピンのドライバーは、460ccのヘッドサイズのほうが形状的にバランスがいいように思います。個人的には小ぶりの445ccよりも「G400 マックス ドライバー」のほうが構えやすいですね。

奥嶋誠昭さん奥嶋プロ さぁ、どっちを買います?(笑)



鶴原弘高さん ライター・ツルハラ ヘッドの構えやすさで選ぶなら「G400 マックス ドライバー」ですが、「G400 LS テック ドライバー」は小ぶりなぶん、フィニッシュまで素早く振り切れる感覚があるんです。打感については、音の響きが少ない「G400 LS テック ドライバー」が好みですね。う?ん、どっちも捨てがたくて……。今晩、徹夜して検討します。

奥嶋誠昭さん奥嶋プロ 安心感を選ぶか、スピードを選ぶか、ですね。結局、結論が出なさそうですけど(笑)

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CLUB PING

奥嶋誠昭さん 奥嶋誠昭/おくしま・ともあき
JGTOツアープレーヤー資格を持ち、プロコーチとしても活躍中。横浜市都筑区にあるヒルトップ横浜クラブ内にある「ノビテック・ゴルフスタジオ」でヘッドコーチを務め、弾道計測器フライトスコープ、3DモーションキャプチャーGEARSなどの最新機器を使ったレッスンをアマチュアにも展開中。
http://www.nobby-tech.co.jp/swinggear/

鶴原弘高さん 鶴原弘高/つるはら・ひろたか
雑誌やウェブで多くの記事を手掛けるゴルフ専業のライター。もちろん自身も大のゴルフ好きで、最新ギアも大好き。オフィシャルハンデは7。ゴルフギア情報を発信する会員制サイト「3up CLUB」のキャスターも務めている。
https://3up.club



文/鶴原弘高

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VOL.341

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