松倉知之先生 松倉メディカルクリニック&メディカルスパ 院長
北里大学にて形成外科医としてスタート。美容医療のパイオニアとして、手術一辺倒だった分野に新風を吹き込む。先進国アメリカのメディカルスパやホルモン補充療法などを積極的に採り入れている。
抗酸化ビタミンで体の老化を防止する
M.E. 最近、老けたと言われます。たしかに疲れが溜まっているような。
松倉先生 社会的な地位も上がるとストレスが増大しますよね。男性ホルモンはストレスに弱く、男性も更年期症状が出やすくなるんです。
M.E. そうなんですか?
松倉先生 40代だと酸化や糖化も進んで、不調が噴出してきます。
M.E. どうすればいいのでしょう?
松倉先生 まず、酸化にはビタミンCとEを摂ること。抗酸化物質には水溶性のものと脂溶性のものがあり、いずれにも作用するこの2種類がどうしても必要です。また、糖化には糖質を抑え、タンパク質をきちんと摂る食事を実践することも重要です。
M.E. なるほど、それくらいなら少しの努力で出来そうな気がします。
松倉先生 実は同じ量の糖質を摂っても人によって代謝の得意/不得意があり、症状に差が出ます。これがいわゆる「体質」。そこで体のクセを調べ、不調の原因を探る「松倉式メディカル栄養療法」がお勧め。
M.E. どのようなものなのでしょうか?
ストレスが大きくなる40代はホルモン量が減少する
松倉先生 自分の体の今の状態を知り、今後どんなリスクがあるかを見極めることができます。
M.E. 寝つきの悪さや倦怠感など病院に行くほどでもない不調の原因がわかるのはすごいです。
松倉先生 M.E.世代は男性ホルモンについてきちんと考えるべき年齢。当院では日本で初めて合成ではない「ナチュラルホルモン補充療法」を取り入れ、体の内側からのアンチエイジングを提案しています。例えば、気力の低下や鬱、性欲の減退など男性ホルモンの減少に伴う諸症状は老けることと大いに関連します。
M.E. なるほど、老化は体にも心にも起こるということですね。
松倉先生 まさにそう。簡単に老化とあきらめず、体からのサインを見逃さないようにしてください。