今だからこそ! オトナの熊本ツーリング [連載第1回]

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ツーリングクラブ「チーム青柳」結成記念!?
青柳師範代と行く

文/吉田 巌(十万馬力)

熊本を応援する気持ちを込めた熱いバイクツーリングを企画!

 2016年晩秋、人生で初めて熊本を訪れました。目的は、阿蘇・天草のワインディングをオートバイで走るため。私、バイク歴はそれなりに長いのですが、最近は仕事の足としての使用がもっぱらで、ツーリングは年に2回も行けばいいほう。それも日帰りで行ける近郊のワインディングをせわしく駆け回るのが関の山で、「これぞバイク旅!」と胸を張れるツーリングに出かけるのが長年の夢でした。今回それを思い切って実行できたのは、すべて大先輩・青柳光則さんに触発されたおかげです。

青柳光則氏とバイク

 ファッションエディトリアルの大御所にして、本誌連載「お洒落道場」の師範代としてもお馴染みの青柳さんは、じつは生粋のバイク乗り。2016年6月には今回に先駆けて震災から間もない熊本をバイクで走っています。そのツーリング自体は震災前から計画していたものでしたが、あまりの被害の深刻さから一度は断念。しかし熊本の知人からの熱心な誘いがあったこと、そして震災以降、熊本への観光客が激減していることを鑑み、「ここで自分が現地に赴き、熊本の現状や安全に走れるルートがあることを多くのバイク乗りに伝えることができたら、微力ながらも熊本を応援することに繋がるのでは……」との考えで決行に至ったようです。

熊本城

 素晴らしい写真に彩られたその骨太なツーリングレポートをバイク雑誌「MOTO NAVI」と青柳さん主宰のWEBマガジン「AO LABO.」で拝読した私は、青柳さんの行動力をうらやましく思うとともにその”ツーリングエイド”的な考え方に深く共感。「次回は是非私も!」と青柳さんに打診し、快くOKの返答をいただいていたのです。
 また、この件を私の仕事仲間にしてバイク仲間でもあるライターの長谷川剛さんに伝えると、「いくいく!」と二つ返事。フリー稼業は簡単に休みが取れるようでなかなか難しいものですが、それぞれ強引に11月後半に4泊5日のスケジュールを確保し、夏の終わり頃からツーリング計画を練り始めたのでした。

ライター長谷川さん

 が、しかし! そんな矢先にまたもや熊本が大変なことに。10月8日、阿蘇山中岳で36年ぶりに爆発的噴火が発生したのです。幸いにも4月の地震のときほどの被害とならなかったものの、観光客が戻りつつあった熊本はまたもや深刻な打撃を受けることになりました。我々の計画も中止せざるを得ないかと思われましたが、情報を収集してみると、今回走る予定の阿蘇山周辺ルートは懸念されるほど火山灰の影響を受けていない様子。いろいろと協議を重ねたところ「行って安全に走れない状態なら、シンプルに熊本観光を楽しんでもいいわけだし、とりあえず現地に飛ぼう!」との結論に達し、予定通りの日程でツーリングを決行することにしたのです。

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