

セパンサーキットへ着くと、まず技術説明会へ。ここではポルシェにおけるハイブリッド車の歴史と、タイカン(取材時点ではミッションE)が2019年に発売予定であること。さらに派生モデルである「ミッションEクロスツーリスモ」の市販化もアナウンスされた。すでに欧州ではパナメーラの6割以上をPHEVが占めており、2025年までにガソリンエンジン車とE-Performance車の販売比率を半々にするという宣言もされた。
また、独自動車メーカーが協働して急速充電チャージャーのインフラ整備に大規模投資を行うという。時間にしておよそ2時間。その内容と割いた時間の長さからも”71年目の未来”に対してポルシェがいかに本気なのかが、うかがえるものだった。
ところで、ポルシェは名車911を筆頭に現在市販7モデルを擁するまでにラインナップを拡充している。そして、今後の電動化へ向けた架け橋となるのが、今回体感したプラグインハイブリッドの「E-Performance」。イメージリーダーの918スパイダーを筆頭に、現行モデルではカイエンやパナメーラ、そしてパナメーラ スポーツツーリスモのトップレンジに、このE-Performanceを位置づけているのだ。
後半パートはいよいよエクスペリエンスへ。カイエン S Eハイブリッドでのスローム走行体験に加えて、お楽しみの最強仕様パナメーラ ターボ S Eハイブリッドを駆ってのサーキット走行。極めつけはポルシェ インストラクター運転による918スパイダーの全開同乗走行を2周、そして最後にセパンサーキットからクアラルンプールまでの後席ナイトドライブ体験といった内容である。ここではパナメーラ ターボ S Eハイブリッドの試乗を中心にお伝えする。