レースマシンさながらの加速を手の内に! ドゥカティ「モンスター1200S」試乗記

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ドゥカティ「モンスター1200S」

ドゥカティといえば、レースイメージの強いイタリアン・ブランド。市販車でもレーシングマシンのようなフルカウルで前傾姿勢のバイクを得意としていたが、そこにストリート向けのアップライトなポジションのネイキッドモデルとして1993年に登場したのが「モンスター」シリーズだ。獰猛なイメージのネーミングと先鋭的なデザインながら、ストリートでも乗りやすい設計で今や同社の主力ラインナップとなっている。

ドゥカティ「モンスター1200S」のエンジンまわり

その「モンスター」シリーズの旗艦モデルに位置付けられるのが、ハイパワーな1200ccの水冷2気筒エンジンを搭載する「モンスター1200」だ。同シリーズには空冷エンジンを搭載する「797」と「821」も存在するが、「テスタストレッタ 11°」と呼ばれる水冷エンジンを積んでいることが「1200」の最大の特徴。スーパーバイクレースでも用いられるパワーユニットをストリート向けに設計しなおした(バルブのオーバーラップ角が40°から11°にされている)もので、今回試乗した「モンスター1200S」では150PSを発揮する。

ドゥカティ「モンスター1200S」

このエンジンはフレームの一部としての役割も果たしており、鋼管をはしご状に組み合わせたフレームをエンジンのシリンダーヘッドにマウントし、スイングアームもクランクケースに接続される。この手法により、大排気量モデルだがホイールベースはショート化し、軽快なハンドリングを実現。タイトなコーナーでの扱いやすさも高い。

ドゥカティ「モンスター1200S」のバックスタイル

またがってみると、輸入車らしくシート高は高めだが、調整機構を備えているため795mmまで下げることが可能。最も高い位置で820mmなので25mmの幅で調整することができる。筆者は身長175cmだが、160cm台の身長でも問題なく乗ることができるだろう。

エンジンをかけると、車名に違わぬ迫力ある音が縦に2つ並んだ排気口から吐き出される。L字に配置された2つのシリンダーの中で気化してたガソリンが爆発しているのが伝わってくるような鼓動感だ。その迫力に、少し緊張しながらクラッチをつなぐ。ドゥカティのLツインエンジンは、高回転でハイパワーを絞り出しているだけに低い回転域だとややギクシャクしてしまう場合もあるのだが、このエンジンはそんな緊張感をよそにスルスルと発進できる。かなり扱いやすく調律してあるようだ。

ゆったりとしたペースで走り始めると、拍子抜けするくらいに乗りやすい。低回転で扱いやすいエンジン特性に加え、アップハンドルで上体が起きたライディングポジションのため、タイトなUターンなども難なくこなせる。大排気量のイタリアンマシンであることを忘れてしまうほどの乗りやすさだ。

とはいえ、そこはドゥカティのレーシングマシンにDNAを持つエンジン。少し大きめにアクセルを開けると、地面を蹴り出すようなトルクで車体が一気に加速する。低回転域から発揮される大トルクが、高回転まで回してもそのまま盛り上がっていくような特性はドゥカティらしいを存分に味わわせてくれる。今回はクローズドコースでの試乗だったが、あっという間に法定速度を超えてしまうような加速力を持ちながら、それを右手で自在に操れる感覚が楽しい。

ドゥカティ「モンスター1200S」のライディングモード

「モンスター1200S」にはSPORT、TOURING、URBANという3種類のライディングモードが用意されており、エンジンの特性やABS、トラクションコントロールの介入具合などをトータルで制御可能。街中では特性の穏やかなURBAN、高速道路の移動では疲れにくいTOURING、そしてワインディングに到着したらレスポンスに優れるSPORTというように、シーンや気分などに合わせて切り替えることができる。切り替えの操作は手元のボタンで行うことができるので簡単だ。

 

そして、このマシンで最も感動したのは足回り。ノーマルの「モンスター1200」と「S」の違いはオーリンズ製の前後サスペンションを装備していることだ。ブレーキもブレンボ製のモノブロックで330mmのダブルディスクと、同社のスーパースポーツモデルと同等のスペックが奢られている。この足回りがしっかり路面を掴んでいるかのようなグリップと、怒涛の加速も安心して味わえる制動力を実現しているのだ。ノーマルバージョンに比べ「S」は25万円以上の価格アップとなるが、ドゥカティらしい加速を安心して楽しめると考えれば、その価値はあると感じられた。

DATA

モンスター1200S
車両価格(消費税込み) 198万5000円〜

お問い合わせ先:
ドゥカティジャパンお客様窓口
TEL:0120-030-292
https://www.ducati.com/

文/増谷茂樹

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