今からでも遅くない。
心底熱中できるライフワークを持ち続ける
遊びだからこそ手を抜きたくない。道を究めるように熱中するほど、生きる喜びが満ちてくる。大人ならではの趣味に勤しむ通人たちのプライベートを紹介!
クルマはマツダのロードスター。「FRレイアウトで、足回りがしっかりしているのに軽量ですから、レース初心者が基礎技術を学ぶのに最適なクルマだと思います。カッコいいですしね」外資系資産運用会社で多忙な日々を過ごしてきた緒方さんは、個人投資家として独立。それを機に踏み込んだのが、カーレースの世界だった。
レギュレーションが最もビギナーフレンドリーと感じ、ロードスターのワンメイクレースであるパーティレースでデビューを果たしたのだった。パーティレースでは、ロールゲージ、バケットシートなどの安全装置を取り付けること以外、改造は認められていない。公道を走る車両とほぼ同じ状態で、コンマ数秒の覇を競う。レースは15周で争うが、予選のベストラップを基に、速い順から本選でのスタート位置が決まる。車両の性能差が少ないので、予選タイムをいかに縮めるかがポイントとなる。
「始めたばかりの頃は1分13秒をなかなか切れませんでしたが、今は何とか1分 10秒台を出せるように」。
エンジン全開で走るレースに危険は付き物。醍醐味はどこにあるのか。