911の上位に位置する新たなスーパースポーツカーを構想。歴代モデルのデザインと先進技術を融合
ポルシェは2026年10月、スポーツカーの未来を提示するビジョンモデル「ミッションS」を世界初公開した。ブランドの戦略的再編「Sportwagenschmiede ’35」の一環として開発されたモデルで、ポルシェの新たなデザインの方向性を示すとともに、911の上位に位置するミッドシップスーパースポーツの将来像を提示したものだ。発表の舞台となったのは米国ニューヨークのクイーンズにある埠頭。1953年に550スパイダーが撮影され、世界的に知られるきっかけとなった歴史的な場所である。
ミッションSのデザインは、ポルシェが掲げる「本質」「一貫性」「普遍性」という3つの理念を基本としている。ワイド&ローのプロポーションに、特徴的なフェンダーや流麗なルーフラインを組み合わせ、ひと目でポルシェと分かるスタイリングを追求。丸型ヘッドライトや張り出したフェンダーは911、フラットなフロントは1998年のル・マン24時間レースで優勝した911 GT1、リアのルーフラインは959など、歴代の名車から着想を得ている。ミッドシップレイアウトを生かした造形に加え、アクティブリアウイングや917を彷彿とさせる冷却システムなど、機能とデザインを融合させたディテールも特徴だ。
インテリアでは、ドライバーとクルマの一体感を重視。550スパイダーや356をモチーフに、アナログとデジタルを融合させた操作系を採用した。ステアリング奥には5連の丸型メーターを配置し、中央にはアナログ針を備えたレブカウンターを装備。走行モードに応じてメーターの配置が変化する仕組みも取り入れた。近年のデジタル化とは対照的に、センターや助手席前方の常設ディスプレイはあえて省略。必要に応じてスマートフォンをナビゲーションなどに活用するなど、運転に集中できる環境を追求している。
注目すべきは、ポルシェが新たなミッドシップスーパースポーツのプラットフォーム開発を明らかにしたことだ。911を超えるポジションに、単発のハイパーカーではなく、継続的にラインナップされるモデルを計画しているという。具体的なパワートレインや性能は明らかにされていないが、ミッションSはその方向性を示す存在となる。歴史に根差したデザインとドライバーを中心とする思想を、次の時代へとつなぐ。ポルシェの新たなスーパースポーツカーの誕生を予感させる一台だ。
問い合わせ先
ポルシェコンタクト
0120-846-911(9:00〜18:00 土日祝日を除く)





