価格でも、速さでもない エグゼクティブがラグジュアリーカーを選ぶ20の理由

bool(false)

価格でも、速さでもない
エグゼクティブがラグジュアリーカーを選ぶ20の理由

エグゼクティブがラグジュアリーカーを選ぶ20の理由
Range Roverの最上級に位置するSV。素材、仕立て、パーソナライズまで含めて、派手さではなく質で差をつける。その控えめな特別感が、選ぶ理由になる。価格3347万9000円(ランドローバーコール)

高価であること。速いこと。豪華であること。もちろん、それもラグジュアリーカーを形づくる要素だ。

けれど、一台を選ぶ理由はそれだけではない。受け継がれてきた歴史、遠くまで走りたくなる心地よさ、自分だけのために仕立てる愉しみ、名車に宿る希少性や来歴。そして、そのクルマだからこそ出会える特別な体験や文化まで。何を買うかではなく、何を理由に選ぶのか。

エグゼクティブのための、いまのラグジュアリーカー選びを20の視点から考える。

Contents

【I】HERITAGE 受け継がれてきた価値から選ぶ
【II】CHOICE 自分の価値観で選ぶ
【III】EXPERIENCE クルマの先にある体験
【IV】ONE-OFF ないものなら、つくる
【V】RESTOMOD & COLLECTING 過去の価値を、いまどう選ぶか

【I】HERITAGE 受け継がれてきた価値から選ぶ
(1)歴史が、価値をつくる

高級車に求められる価値は、時代とともに変わってきた。そのたびに新しい基準を示し、安全性や快適性、先進性を積み重ねてきたのがSクラスだ。長い時間をかけて築かれた信頼と存在感は、スペックだけでは生まれない。歴史そのものが、一台を選ぶ理由になる。

Mercedes-Benz S-Class

W187
1951年に登場した220(W187)。戦後メルセデスの上級車として、快適性や品質を磨きながら、その後のSクラスへと続く系譜の礎を築いた存在だ。歴史の出発点として、いま見てもその端正な佇まいに品格が宿る。
新型Sクラス
2026年6月に登場した新型Sクラス。車両全体の50%以上、約2700点の部品を新規開発または再設計し、デザインからデジタル、快適性まで大幅に一新された。歴代が築いてきた基準を、いまの技術で更新する。価格1598万円〜(メルセデスコール)

長く選ばれるには、理由がある

長く選ばれてきたものには、やはり理由がある。Sクラスもそのひとつだ。メルセデス・ベンツの最上級セダンとして、時代ごとに求められる安全性や快適性、先進性を取り込みながら、まさに高級車のあり方そのものを更新してきた。

1972年に登場したW116で「Sクラス」の名が正式に採用されて以降も、その姿勢は変わらない。後席で寛ぐための上質さ、自らハンドルを握ったときも余計な緊張を感じさせない。ショーファードリブンにも、オーナードリブンにも応える懐の深さが、このクルマの品格をつくっている。

ひと目でSクラスと分かる品格と存在感
新型Sクラスは、スターデザインを採り入れたフロントまわりを中心に一新。威厳ある佇まいはそのままに、よりモダンで明快な表情へ。グリルやライトの意匠にも新しさを宿し、ひと目でSクラスと分かる品格と存在感を保っている。

またSクラスは、新しい技術を単に誇示するクルマでもない。安全や快適性に関わる機能をいち早く採り入れながら、それを自然に使えるものへと整えてきた。先進性を、日常の心地よさへ変える。その積み重ねが、やがて高級車の基準になっていった。

MBUXスーパースクリーン
室内にはSクラス初となるMBUXスーパースクリーンを全車標準装備。デジタル化を一段と進めながら、素材の上質感やくつろぎやすさも両立。操作系をすっきりまとめつつ、前後席それぞれが快適に過ごせる空間へと進化している。

さらに大切なのは、数字や装備表だけでは見えてこない安心感だろう。長距離を移動しても疲れにくいこと。大切な人を乗せたときに不安を感じさせないこと。そして、どんな場へ乗りつけても自然に馴染むこと。華やかさだけではなく、使うほどに実感できる信頼こそが、Sクラスの強さだ。

そして新型もまた、歴史を守るためだけの存在ではない。受け継いできた価値を、いまの技術と感性で更新する。その繰り返しこそがSクラスの歴史であり、長く選ばれ続ける理由なのだ。最新であること以上に、その先にある安心や信頼まで含めて選べること。エグゼクティブにとって、それは十分に大きな価値になる。

歴代モデルの一部
時代ごとに姿や技術は変わっても、快適性、安全性、先進性を磨き続けてきたSクラス。上はその歴史を象徴する歴代モデルの一部。ボディサイズやデザイン、搭載技術は変化しても、最上級セダンとしての役割と思想は一貫して受け継がれている。

 

[MEN’S EX Autumn 2026の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
※表示価格は税込み

2026

VOL.351

  1. 1
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
  • Facebook
  • X
  • Instagram
  • YouTube
  • Facebook
  • X
  • Instagram
  • YouTube
pagetop