BEAMS中村さん、UA鴨志田さんが語る「クロケット&ジョーンズの”鮮度”はなぜ不変なのか?」

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栄枯盛衰の激しい服飾業界だが、クロケット&ジョーンズは靴のトップランナーをキープし、常に”旬な靴”であり続けている。その理由はなぜか? 業界の二大重鎮に話を伺った。

ビームス クリエイティブ ディレクター
中村達也さん

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「OEM経験で培われたバランス感覚がクロケット&ジョーンズ最大の武器」

fashion_20171108_crockett_talk444.jpg 「チェスター」8万2000円(ビームス ハウス 丸の内)

「クロケット&ジョーンズが特に優れているのはバランス感覚だと思います。『キャベンディッシュ3』はここ20年で最大のヒット作となりましたが、その要因はトウの丸み、ノーズの長さ、日本人の足に合うフィットなど絶妙な”ちょうどよさ”にあったといえますね。ヘリテージテイストを取り入れて別注した『チェスター』も、トラッドに寄りすぎない”アップデートされたクラシック”を体現しています。

英国ブランドですが、アメリカ風やフランス風の靴も作れて、しっかり”今”のバランスにまとめてくれる。ビームスでは’90年代初頭からクロケット&ジョーンズを扱っていますが、これだけ長く人気が続いているのも優れた対応力あってのことでしょう。それを培ったのは、過去に様々な一流ブランドの靴を作ってきたOEM経験。この集積があってこそ、幾多の傑作を生み出し、また優れた別注靴で”今”を体現できるのだと思います。予算10万円以内で選ぶなら、クロケット&ジョーンズはベストな靴のひとつですね」



ユナイテッドアローズ クリエイティブディレクター
鴨志田康人さん

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「骨太な”英国らしさ”と時代性の両立がクロケット&ジョーンズならではの魅力」

fashion_20171108_crockett_talk_222.jpg 「ボストン2」7万6000円(ユナイテッドアローズ 原宿本店)

「UAがクロケット&ジョーンズを本格的に扱い始めて約15年ほどですが、その間ファッションのドレスコードは大きく変わりました。たとえばスーツは単にビジネスウェア=制服的なものではない、嗜好性のあるドレスウェアとしての需要も増えています。そんな変化にも柔軟に対応するクロケット&ジョーンズは、英国靴の中で稀有な存在。

今季UAでは、グレインレザーという素材に着目し、『ボストン2』や『セッジムーア』などのモデルで別注をかけています。ツイードやフランネルなどスポーティな素材とよくマッチし、かつエレガントさも保つバランスが今の気分ですよね。こういう表現力が優れているのです。が、単にトレンドを追っているだけかというとそうではない。クロケット&ジョーンズにはいつも”英国らしさ”がある。これは非常に重要なことです。伝統工芸的な頑なさがあるからこそ、旬な表現が魅力的に映るのです。骨太かつ柔軟、この相反する姿勢の両立こそ、クロケット&ジョーンズが色褪せない理由です」



クロケット&ジョーンズのブランドに関するお問い合わせ先は、
グリフィンインターナショナル TEL:03-5754-3561

[MEN’S EX 2017年11月号の記事を再構成]
撮影/若林武志、岡田ナツ子 スタイリング/四方章敬 文/吉田 巌〈十万馬力〉

※表示価格は税抜き

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