トラッドパンツの素朴さで艶っぽさを抑えるとよし
男が日常で着られる唯一の毛皮、ムートン。冬の主役であるコートのなかでも、スーパースター級といえる一着だ。そのオーラをこれ見よがしに主張するのではなく、あくまでクワイエットに着こなすところに紳士の品が薫る。と聞くと難しそうだが、具体策は簡単。コーデュロイやツイードなど、冬のトラッドパンツを合わせるだけでいい。ムートンの艶とパンツの素朴さが自然に調和し、控えめなラグジュアリー感を醸し出せるのだ。
ブラウントーン一色の色使いも洒脱に貢献
コーデュロイパンツでワイルド感をマイルドに
シアリングが大きく覗くダブルブレストに骨太な印象が漂うムートンピーコート。これをシック&エレガントに着こなす鍵になっているのがブラウンコーデュロイのパンツだ。本来素朴さが色濃いアイテムだが、それがムートンの艶とちょうどいいバランスに。ニットや靴も同系色で揃えれば洗練も薫る。アウターに存在感があるため、スカーフなどの小物は不要だ。
差し色ニットの素材も極上にこだわって
白黒ホームスパンのパンツでエレガンスを引き立てる
シルキーなシアリングとしっとりしたスエード面に格別のラグジュアリーが宿るムートンダッフルをメインに。ホームスパン調のツイーディなパンツでエレガンスを引き立てつつ、鮮やかなパープルニットでアクセントを。ウールではなく、極上のベビーカシミア素材を選んでいるところがポイントだ。
全身ナチュラルトーンで大人の洗練を表現
懐ホワイトフランネルの高貴なスポーティ感を味方に
淡いベージュの色みや端正なステッチワークに現代的なミニマルさを感じるブルゾン。その魅力を引き出すため、全身をナチュラルトーンでまとめてスタイリッシュに。パンツはホワイトフランネルで、ノーブル&スポーティなムードを表現している。
大人のブーツで季節感をアップ
ムートンアウターはブーツともベストマッチ。武骨なアウトドアやミリタリー系ではなく、木型や仕立てにドレス感を宿した大人のブーツを選ぶのがミソだ。
[MEN’S EX Winter 2026の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
※表示価格は税込み





