ファッションとしてはもちろん、確かな品質も備えた本格眼鏡。鯖江の老舗から世界の有名メゾンまで圧巻の1000本以上の最新フレームを1冊に網羅した『本格眼鏡大全 2024』が発売中。その中身を一部ピックアップしてご紹介する。
NAITO KUMAHACHI(内藤熊八作)
自社工場で一から製作した和テイストの装飾デザイン
鯖江で半世紀近く前に操業を開始し、今も一家でハンドメイドの眼鏡づくりを続ける内藤眼鏡。内藤熊八作はその老舗眼鏡工場が2017年に立ち上げたファクトリーブランドだ。ブランドコンセプトは「クラシックとモダンの融合」であり、ヴィンテージフレームを思わせるレトロデザインをベースに、彫金に日本的なモチーフを採用するなど、装飾パターンにこだわったフレームを提案している。
実際にフレームを見ればそれは一目瞭然。例えばトップ写真のスクエア型メタルフレームでは、太めのリム周りに鱗状の装飾が刻まれ、ブリッジ、ヨロイ、テンプルには唐草などそれぞれ異なる繊細な彫金が施されている。これらの彫金は他のメタルフレームにも多用されていて、稲穂や富士山といった和テイストのモチーフを取り入れたものが目立つ。
こうした和風レトロの一方で、フレンチヴィンテージのクラウンパントを積極的に取り入れるなど、最新トレンドもしっかり押さえている。また、鼻筋にフィットする熊八オリジナルノーズパッドをはじめ、すべてのパーツが自社工場で一から製作したオリジナルとなるのも特徴。このように職人が生み出す美しいディテールと、シンプルで繊細なラインを活かした作風が内藤熊八作の魅力なのだ。
NAITO KUMAHACHI(内藤熊八作)
BRAND INFO
創業年/2017年
創業者/内藤裕之
現在地/日本
問い合わせ先/内藤眼鏡
TEL:0778-52-4789
ブランドの特徴
1. 鯖江の名門が手掛けるファクトリーブランド
2. 和風モチーフを多用したこだわりの装飾パターン
3. 一から職人が作り上げたオリジナルパーツを使用
“熊”がトレードマークのブランド
福井県鯖江市で45年以上の歴史をもつ内藤眼鏡が2017年にスタートしたブランド。名前はデザイナー内藤裕之氏の愛犬の名前に由来し、テンプルエンドに熊の足形が施されたモデルも。