クルマの購入を決めたあとに、大人の空間で詳細を決める
WEB上の買い物、決済が当たり前になった現代、クルマの購入方法も新しいスタイルに変わりつつある。
新車、中古車を問わず、現車を見ずに購入を決める人の数はハイペースで増え、今までは考えられなかったイベントも増えている。
2023年7月に、東京・代々木上原で行われた「アンロックト(Unlocked)」もその一つだ。
このイベントの主役はイギリスの高級SUVブランドであるランドローバーの新型車であるレンジローバー スポーツ SV。レンジローバーをよりスポーティに仕立てたレンジローバースポーツの最上位グレードがSVで、新車価格は2474万円。高級SUVといわれるモデルなのだが、初年度は特別仕様車の「EDITION ONE」のみの導入で、世界限定販売、日本割り当ても75台という希少車となる。
当然、現車を見ずにオーダーする人がほとんどのため、すでに購入を決めた人に現車を見てもらいつつ詳細を決めてもらうというイベントがこの「アンロックト(Unlocked)」なのである。
購入オーナーがイベント会場として貸し切られた建物1棟を巡り、着けられる装備や仕様の説明をうけ、最後にはじめて展示された現車を確認するという流れだ。
日本だけでなく世界で同じ内容で行われているイベント。10年、20年先はこんなクルマの買い方がスタンダードになっている……なんてこともあるのかもしれない。
SUBPAC社が作った最新触覚オーディオをシートに内蔵させることができるため、会場では実際に体感できるように。他にもフルカーボンファイバー製のホイールの軽さを実感できるような展示物も用意されていた。