エルメス唯一の日本人デザイナー・野村大輔氏に突撃取材!

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世界を知る若き匠の凄技によるメイドインジャパンの新基軸
HERMÈS DAISKE NOMURA

世界で学び、世界へ羽ばたく。そんな新世代の日本人が、いま続々と台頭している。彼らの“凄技”を通して、メイドインジャパンの最新形をつまびらかにしよう。

野村大輔氏

 Profile 
野村大輔氏
1977年生まれ。欧州諸国に居住経験がある国際派デザイナー。2009年にエルメスが主催したデザインコンテストに入選し、以来メゾンのスカーフを手掛けるように。近年はウィメンズのスカーフも担当。


サブカルチャーから想を得たデザインがメゾンの名作スカーフに

革製品と並ぶエルメスの象徴的アイテム、スカーフのデザインに、実は日本人アーティストが参加していることをご存じだろうか? 

彼の名は野村大輔。ニューヨークの美術学校に学び、卒業後はテキスタイル&グラフィックデザイナーとして活躍してきた人物である。エルメスのスカーフには複数のデザイナーが参加しているが、野村氏の作品はひとめで見分けられるだろう。エルメスが誇る極上の生地にプリントされているのは、ジャパニメーションの黄金期を思わせるロボットやSFの図案。この意外性が、エルメスがもつ根源的魅力のひとつである“遊び心”を見事に表現している。

「エルメスからは、『とにかくダイスケらしいデザインを』と以前からリクエストされてきました。自分らしさってなんだろう? そう自問自答を繰り返すうちに、マンガやビデオゲームの世界観へ辿り着いたんです。私は少年時代を海外で過ごしているので、日本人でありながら日本のサブカルチャーに強い憧れを抱いていました。ですので、海外の人が日本のマンガやゲームに魅力を感じる感覚もよくわかります。そういう視点でデザインしているところが、世界を相手にするエルメスにも評価してもらえたのかなと思いますね」

氏のデザインは一見、これまでのエルメスにはない斬新さを全面に打ち出しているようにも映るが、実はメゾンの歴史を象徴する様々なモチーフが暗号のようにちりばめられている。イニシャルのHを象った宇宙船、パリのフォーブル・サントノーレ店の住所、エルメスの起源である乗馬など、伝統的な図案が丹念に織り込まれているのだ。野村氏はパリを訪れると、アーカイブや様々なコレクションが保管されている「ミュゼ」に入り浸ってリサーチを行うのだという。そこで発見した伝統の断片を、自らのバックグラウンドであるマンガやゲームの世界観のなかで再構築し、作品へと昇華しているのだ。

デザイナーとして大切にしていることは何か? そう尋ねると、「ユーモアですね。スカーフですから、身につけて楽しい気分になるほうがいいでしょう?」との答え。そんな美意識をもつ野村氏はまさに、遊び心を忘れないエルメスにとって最良のパートナーといえよう。

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