[TIMELESS ICONS]21世紀のアイコンウォッチと称されたシャネルの「J12」とは

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TIMELESS ICONS
一流メゾンの「一生アイコン」物語

創業から長い歴史を持ち、世界中から一流メゾンと称されるラグジュアリーブランドには、長年愛され続けるアイコン的存在がある。そんな「一生アイコン」の、誕生から未来へ向かうストーリー。

[J12]CHANEL(シャネルの[J12])

 
J12 パラドックスとJ12
上:「J12 パラドックス」124万3000円、下:「J12」97万9000円/以上シャネル(シャネル カスタマーケア)

ブラックとホワイト、そしてセラミックの革命と進化は続く。

シャネルに「J12」という時計が誕生したのは、2000年のこと。フルセラミックのラグジュアリーウォッチを作るというその発想は、ファッション界・時計界の度肝を抜き、21世紀のアイコンウォッチと称賛された。それから20年以上にわたり進化をしながらそのデザイン性とアイデンティティはブレることなく、シャネルを象徴するウォッチとして男女問わず多くのファンを虜にし、唯一無二の個性を放ってきた。

初代モデルからのJ12愛用者は、この時計の凄さをこう語る。「完璧なバランスを持ったデザインに、エレガントでスポーティというマドモアゼル・シャネルの哲学が見事に表現されている。女性らしくも男性らしくもある、まさにジェンダーレスな時計。セラミックの美しさは20年経っても劣化せず、この素材の良さを最大限に表現したことを改めて実感する」

まさに年月を経ても美しくジェンダーレスなこの時計を生み出したのが、当時アーティスティック ディレクターを務めた故・ジャック ・エリュの審美眼であった。18歳でシャネルに入社以来、広告写真の指揮を執り、シャネルのイメージに大きく貢献した彼は、女性の体にオートクチュールのローブを纏わせるかの如く、男性の憧れや夢を、セラミックという革新的な素材使いによって腕時計という形に凝縮させたのだ。

初代「J12」のデッサン画

初代「J12」のデッサン画。2000年の誕生時、アーティスティックディレクターだったジャック・エリュによるものだ。構想から完成まで、10年以上の歳月を要したという。


時代とともにクロノグラフやGMT、トゥールビヨンなどとバリエーションを増やしながらも、ひと目でJ12とわかる普遍の顔は当時ジャックが描いたデザイン画と何ら変わることはなく、そのデザインの完成度を物語っている。

「黒という色には、すべての要素が含まれている。白も同じ。この2つの色には絶対的な美しさがある、完璧な組み合わせなの」

マドモアゼル・シャネルがそう語ったように、シャネル永遠のコードカラーである「ブラック」と「ホワイト」はJ12でもこれまでそのいずれかで表現されてきたが、そこに初めて“黒×白”を両立させたのが20周年イヤーに誕生した「J12 パラドックス」だった。

現ウォッチメイキング クリエイション スタジオディレクターのアルノー・シャスタンは、黒と白、大きさの異なる2つのセラミックケースを切断し、高度な技術で一体化させることにより、シャネルが大切に考えるバイカラーを縦のアシンメトリーで表現した。

黒と白の共存はまるで昼と夜のように、光と影も共存させ、ジャケットの袖口から、美しいパラドックスを覗かせてくれる。

「ファッションは移り変わるが、スタイルは永遠。」──J12というシンプルで美しいセラミックウォッチは、まさにマドモアゼル・シャネルの名言に相応しい、永遠のアイコンなのだ。

お問い合わせ先

シャネル カスタマーケア TEL 0120-525-519

[MEN’S EX Autumn 2022の記事を再構成]
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