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【森 万恭のライフフォト・エッセイ】#気に入っている香りを纏う

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デザイナー/フォトグラファー【森 万恭のライフフォト・エッセイ】
気に入っている物を纏うこと、使うこと。

実は“こだわり”と言う言葉があまり好きではない。偏愛的な? マニアックな? と言うイメージが先行してしまい、なぜ? どうして? と問われても説明が難しいからだ。それよりも気に入っている……好きだ……と言ってしまった方が話が早い。気に入っている物を纏っているとワクワクし、少々自信も備わる。そして好きな器で食すれば、さらに美味しく感じ、好きな道具を使えば扱いも仕事も丁寧になる。言わば良いこと尽くめで日常も豊かになる。

エルメスの「オードランジュ ヴェルト」
エルメスの「オードランジュ ヴェルト」

気に入っている香りを纏う

最初に纏った香りは、ダナ社のカヌーと言うオーデコロン。アメリカかぶれだった二十歳の頃、神奈川の座間ベースの米兵の間で流行っていると聞き、迷わず購入した。そして四十数年経った今でも当時のわずかな残りは大切に持っていて、数年に一度つけている。指先にほんの一滴で良いので未だなくならない。その後、色々試したが二十代後半の頃、エルメスのオードランジュ ヴェルトを知り、以降浮気せずに愛用しているが全く飽きない。気に入ったものがあればそれ以上は求めない性格もあると思うがそれにしても、最初に出逢ったままの印象が褪せずに続いている。

ご存知のように香りは愛用していると嗅覚が麻痺して使用量が増していくが、僕も若い頃は同様で多大に消費していた。しかし年とともにか、また過去への反面教師か、僅かな量で楽しめるようになった。ここ数年の世情で全く使わなくなったが、それでも寝る前にほんの少しだけ手首などに使用すると、深い森林で感じるマイナスイオンの如く、要は自分へのアロマ効果として働いてくれる。この先も全く乗り換える気はなく、自分の生活においてかけがえのない香りとなっている。

マスク着用必須の時代だが、コロナ禍初期の緊張感漂う頃、すれ違う人の香水がマスクを越しに香った際は、マスクの効力を疑いました……よね?

【 Photo & Story 】

デザイナー/フォトグラファー 森 万恭氏

森 万恭さん
Kazuyasu Mori
東京・新宿生まれ。1977年にベイクルーズの立ち上げに参加。その後、退職するが復職後、エディフィス、エクアション パーソネルなどのブランドを手掛ける。’98年に(株)ワールドと契約しドレステリアを立ち上げ、服のデザイン、ショップの内外装設計や家具デザイン、バイイングコーディネート等を手掛ける。“最後は写真……”と決めていて2016年に契約を破棄し現在は写真家として活動する傍ら、アパレルデザイン、インテリアデザインも継続。好きな言葉は「丁寧」。ワイルドフラワーをこよなく愛す。ポケットビリヤードA級・スリークッションビリヤード4段、ヴィンテージ・ビリヤードキューのコレクター。
Instagram / @mori_photography


次回は……【#白でない白とガラス彫刻】

[MEN’S EX Autumn 2022の記事を再構成]

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