Happy Dining in winter season
「シャネル」が所有する2つのワイナリーとは?
知る人ぞ知るワイナリーやその蘊蓄が会話のきっかけにもなることはよくある。実は、あの老舗メゾンの「シャネル」がフランス・ボルドー地方にワイナリーを所有しているのをご存じだろうか。ジロンド川の右岸と左岸に位置する、2つの歴史あるシャトーをご紹介。
CHÂTEAU CANON(シャトー・カノン)
2世紀以上ワイン造りを続ける老舗のシャトー
ブランド名は18世紀のオーナー、M.カノン氏の名に由来。ステンレスタンクで発酵を行い、最低50%以上は新樽を使うなど、ワイン造りに伝統的なアプローチをとっている。1776年以降に所有者が土地を完全に葡萄栽培に捧げ、粘土質石灰石を含む豊かな土壌で、辛口で重みのあるワインを作り続けてきた。シャネルが購入したのは1996年、日本に在庫があるヴィンテージは2011、2014、2017、2018年で、価格は6000~2万6000円台〈在庫僅少〉。(ピーロート・ジャパン)
CHÂTEAU RAUZAN-SÉGLA(シャトー・ローザン・セグラ)
ジロンド川左岸の名門シャトー
1855年にマルゴーの「セカンド・グラン・クリュ・クラッセ(2級)」に格付けされたシャトー・ローザン・セグラは、1994年にオーナーがシャネルになるとその哲学を持って生まれ変わった。マルゴー村のテロワールの持つ魅力が発揮されるよう、収穫後の11月にはフランス産のオーク樽に入れられ、毎年新樽比率を50~60%に保ちながら18ヶ月間熟成してから瓶詰め。強い芳香と巧緻な繊細さが特徴。現在購入できるのは、セカンドワインのセグラ、2013年ヴィンテージ5588円〈クリスマス期間特別価格〉。(ピーロート・ジャパン)
[MEN’S EX 2022年2月号DIGITAL Editionの記事を再構成]
※表示価格は税込み