世界の街、銀座の本格テーラーが自ら提案
銀座とスーツ”昼” “夜”二つの顔とは
昼は海外からのビジネスマンたち、夜ともなれば高級クラブに向かう大人の男たちでにぎわう銀座。昼夜二つの顔を持つ街、銀座の景色に溶け込むスーツを同地のテーラーに教わった。
モダンセンスで魅せる新時代のオーダーサロン
島田雅史さんが手がけるのは
色づく夜の街並みに映える「個性派スーツ」
夜のスーツだからこそ大人の円熟味を思う存分発揮できる
スーツといえば仕事用と、短絡的に結び付けていては、着飾る場へ赴く気分も上がらない。夜の遊び着として今、島田さんが注目している色はグリーンだ。
「座るだけで3?5万円は当たり前のクラブが軒を連ねる街ですから、非日常感はマスト。これは、2年程前にコレクションブランドのショーでよく見た色。それによく似た色をドーメル社のエクセルで見つけたのですが、実はそれは生地の裏面でした。あまりにもイメージ通りだったので裏を表に。注文服ならではの遊び方です」
さらに、アクセサリー使いの選択も自由度が圧倒的に高まる。
「アクの強いスーツでも、白リネンジレを一枚挟むだけで、クリーンでノーブルな雰囲気に。足元はブーツ。肌を露出して寛ぐよりも、ストイックに引き締めた装いで、夜の色気を表現しています」
ナイトライフにも抵抗なくスーツを投入する経験値の高さが、銀座を遊ぶ男には必要なのだ。