世界の街、銀座の本格テーラーが自ら提案
銀座とスーツ”昼” “夜”二つの顔とは
昼は海外からのビジネスマンたち、夜ともなれば高級クラブに向かう大人の男たちでにぎわう銀座。昼夜二つの顔を持つ街、銀座の景色に溶け込むスーツを同地のテーラーに教わった。
政治家や文化人も訪れる銀座最古のテーラー
高橋 純さんが手がけるのは
国際色豊かな昼の街並みに馴染む「エグゼクティブスーツ」
伝統を愛しながらも、自由かつおおらかに
三つ揃いは伝統的スーツの原型。ある程度の経験と実績を積み上げてきた社会的地位の高い男には、正統派の装いが似合う。
「夏場以外、スーツは三つ揃い。我々注文服店には、服飾史も含め男の装いを正しく伝える役割があります。正統派スーツはリーダーとしての風格を保つのにも最適です」と高橋さん。
無論時代感や洒落心を楽しむ提案も時には必要になる。
「生地は、テーラー&ロッヂのラムズゴールデンベール。グレンチェックも、余計な色を足さないクリーンなモノが今の時代感でしょう。最近、ベストを重ねる装いがトレンドですが、股上はローライズのまま、流行だからという理由でウエストコートだけを追加してシャツが覗いてしまっている不恰好な着こなしが目につくのが残念です」
微差や着るものの背景に意味やこだわりを見い出していく。銀座にふさわしいエグゼクティブの装いとはそういうものだ。