東京のおもてなしに和とスーツあり
和文化に触れる場所へ赴く。おもてなしをするも受けるも、あらゆる楽しみ方に応えてくれるのが、東京の魅力のひとつだ。如何あれ、周囲の雰囲気にきちんと馴染む服装が大事だろう。和に浸る時間を心行くまで愉しむための、粋な装いとは?
そんな時こそ、丹念な手仕事のなされた日本ブランドのスーツ。場の雰囲気に馴染む色づかいや生地感、端正なシルエットなど、日本の文化と服を重ねて着る、スペシャルな価値観を堪能する。ルールを順守する中で遊び心を見せてこそ、粋というものだ。
カンタータのハリのあるセットアップスーツ
「能楽とスーツ」
非日常な空間を飾る ジャパンモダンな濃茶のダブルスーツを
海外からの友人を連れて、休日の銀座を案内する。繁華街の喧騒を抜け、深い静寂に包まれたGINZA SIXの観世能楽堂へ。これから目当ての演目を鑑賞する。着物姿など、やはり観劇時には華やかな服装が多い。こんなときは涼しいのに適度なシャリ感と光沢を併せ持ち、堅い場にも馴染む強撚ウールのスーツが正解だ。ダブルブレストだから一層華やかに見える。合わせるシャツも思い切ってハイネックにすることで、休日のリラックス感にも新鮮みが生まれる。
一流の伝統芸を身近に
二十五世観世左近記念 観世能楽堂
住所:東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX地下3階
TEL:03-6274-6579
営業時間:9時30分〜17時30分
定休日:不定休
https://kanze.net
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年5月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)