シックな趣が魅力の反面、合わせを間違うと影の薄い印象になりがちなグレー無地スーツ。これを回避するのに最適な存在が、ストライプシャツだ。控えめなスーツの胸元に、色の効いた縦縞が実によく映えるのだ。
シャツが強いのでタイは無地一択
とりわけ力強いのは縞の太いボールドストライプ
ロンドンストライプよりも縞が太くピッチが広い、存在感のあるストライプシャツをチョイス。モヘア混のストイックなグレースーツに、その太縞が映える。無地タイを選択するのも重要で、これが胸元を引き締めるとともに、ストライプの力強さを後押し。シャツは記事下(1)マッキントッシュ ロンドン×ターンブル&アッサーと同じ。
控えめなスーツ&タイがストライプの洒脱を引き出す
ネイビー無地と並んで、ビジネスシーンにおける最もドレッシーな服であるグレー無地のスーツ。シックな趣がその魅力だが、合わせを間違えると影の薄い印象になる危険も孕む。そうならないよう積極的に活用したいのが、ストライプシャツだ。
スーツがストイックなぶん、胸元に差した縦縞は思った以上に存在感を発揮し、力強いアクセントとして効いてくれる。合わせるタイは、単色無地(ないし単色の織り柄)がベスト。ストライプの主張が強いため、タイまで柄入りとなるとガチャガチャした印象になってしまうからだ。全体を2柄以上にしないのは、品あるスタイルを装う王道テクでもある。
なお、一口にストライプと言っても様々な縞模様があり、変わり縞のシャツを選べば+αの洒脱な印象も狙える。ただし、あまり派手にならないよう、マルチストライプの場合は縞と縞が同系色のものを選ぼう。
1. マッキントッシュ ロンドン×ターンブル&アッサー
英国然とした表情のボールドストライプシャツ。袖口はクラシカルな3連ボタン留めだ。4万円(SANYO SHOKAI)
2. ポール・スチュアート
青地に走るストライプに英国的な印象が漂う。多色縞ながら同系色の縞色のため、印象はスマート。2万1000円(SANYO SHOKAI)
3. バルバ
ブルー系マルチストライプが目を惹くクレリックシャツ。2万8000円(エストネーション)