仕事シーンでの装いが自由になり、この春、コットンスーツが注目されている。ビジネス対応なら、まずは渋色で落ち着きを演出したい。通勤&休日に着回せる汎用性が魅力だ。
仕事での”シブメン”は「紺」から始めよう!
白×茶で築く清潔感と軽快さ
クリーンな白シャツに白場のあるストライプタイで春らしい軽快さを演出する。コットンの風合いに合わせて茶靴もスエードに。ローファーなら足元も軽快に見える。
ワントーンに白の軽快さを加える
カジュアルフライデーなど、寛いだ装いが許される日にブルー系のグラデーションから始めると自然に綿スーツを導入できる。白スニーカーがスポーティでアクティブな印象だ。
「春の装い改革はコットンスーツで軽快に」
エル.アイ.エス 営業
田原克規さん
装いを通して、トータルで働き方改革に取り組む企業が出始めている。その流れを受けて、従来はカジュアルと見なされてきたコットンスーツがこの春、注目を浴びている。「軽快でありながら洒落っ気を放つコットンスーツは、季節感を大事にするイタリアでは古くからビジネスマンの間で愛用されてきた伝統素材です」春も間近な今だからこそ、来るべき季節に備えてスーツに新顔を加えて、装い方の改革を始めてみたい。そこで、ビジネスシーンに相応しいコットンスーツを田原さんに訊いた。
「仕事メインなら紺が基本でしょう。いつもよりも少し浅め、ちょっと渋さを感じさせるニュアンスのネイビーにすることで、落ち着きや上品さを感じさせることができます。薄くても芯地入りのモノは形崩れもしにくく、きちんと見えるので最適です」
PAIDEIA
パイデアの3Bコットンスーツ
構築的な仕立てが仕事での上品さを保つ
ヴィンテージ生地を思わせるクラシカルな淡い紺のコットンツイル生地。ハリ感が非常に強く、薄くて軽量な芯地と相まって形崩れしにくい。丸みのある肩で、角度の付いたゴージラインがコンパクトな印象を与える。パンツのフロントファスナー部分や、ポケット口のステッチの雰囲気も◎。
渋紺コットンはこんな風に着る
TAGLIATORE
タリアトーレのコットンスーツ
淡めネイビーで楽しむイタリアンテーラード
春らしいサテンのような光沢感のあるコットン生地のセットアップ。背抜きの軽い仕立てだが、袖裏が付いているため腕通しは滑らか。スラックスは細身のノータックで、浅めの股上でスタイリッシュに見える。
THE GIGI
ザ・ジジのサッカー地セットアップ
表情豊かなサッカー地がモダンな色気を放つ
コットンリネンのシアサッカー地は、春先から夏場まで快適に着用できる。通常縦に入るシアサッカー生地の凹凸を、あえて横向きとし、デザインのアクセントにしている。パンツは腰回りにゆとりをもたせた1プリーツ入りのテーパードシルエットが特徴だ。
[MEN’S EX2018年03月号の記事を再構成]
撮影/谷田政史(CaNN)〈人物〉、若林武志〈静物、取材〉、上仲正寿〈取材〉、長尾真志〈取材〉、武蔵俊介〈静物〉、久保田彩子〈静物〉 スタイリング/武内雅英 ヘアメイク/MASAYUKI(The VOICE) 構成・文/伊澤一臣 文/池田保行(04)、秦大輔、間中美希子、吉田 巌(十万馬力) 撮影協力/バックグラウンズ ファクトリー